長崎県の諫早市と雲仙市などは2024年12月25日、2027年1月に長崎ミュージックマラソン(仮称)を開催すると発表した。長崎県内では日本陸上競技連盟公認のフルマラソンが開かれておらず、初めての開催になりそうだ。 2市のほかに長崎陸上競技…
長崎県の諫早市と雲仙市などは2024年12月25日、2027年1月に長崎ミュージックマラソン(仮称)を開催すると発表した。長崎県内では日本陸上競技連盟公認のフルマラソンが開かれておらず、初めての開催になりそうだ。
2市のほかに長崎陸上競技協会が主催、県や県観光連盟が協力する。県内の全市町にも協力を呼びかけており、近く実行委員会を発足させる。オール長崎の姿勢を示すため、コンセプトには「ランニングと音楽が紡ぐ 平和でかけがえのない一日…」と平和の文字も掲げる。
諫早市のトランスコスモススタジアム長崎を発着点として、諫早の干拓地を含むコースを走る構想。起伏が少なく、好記録が出やすい点を市民ランナーにPRする考えだ。募集は1万人を予定し、参加料などは今後決める。経済効果として5億3千万円を見込む。
全国で多くの市民マラソンが開催される中、採算面などで成功させるには、いかに特色を演出するかがかぎになる。
この大会は東京マラソンの開催を取り仕切る一般財団法人・東京マラソン財団が総合プロデュースを担当。財団理事長で南島原市出身の早野忠昭さんが「大会の特色として音楽を前面に打ち出したらどうか」と提案し、構想に弾みがついた。
発着点のスタジアムでコンサートを開き、沿道では公募するバンドが演奏してランナーを応援するなどの企画を考えている。早野理事長は「ランナーのペース、演奏者のリズムは似た面がある。海外でもロックを主題とした大会が盛り上がっている例があり、成功を期待したい」と話している。(天野光一)