阪神の新人9選手が6日、西宮市の選手寮「虎風荘」に入寮した。ドラフト1位・伊原陵人投手(24)=NTT西日本=がスヌーピーのぬいぐるみ2体を持参して入寮した。即戦力として期待を集める左腕は、ぬいぐるみの“収集癖”にあやかり、トラッキーとタ…

 阪神の新人9選手が6日、西宮市の選手寮「虎風荘」に入寮した。ドラフト1位・伊原陵人投手(24)=NTT西日本=がスヌーピーのぬいぐるみ2体を持参して入寮した。即戦力として期待を集める左腕は、ぬいぐるみの“収集癖”にあやかり、トラッキーとタイトルのダブル収集に意気込んだ。

 「自分で倒して取ったんでいいかな」。2体のスヌーピーのうち1体はクレーンゲーム機、もう1体はユニバーサルスタジオジャパンでボールを使ってピンを倒すゲームで勝ち取った。どちらも一発で射止めた縁起物。自宅には大半がもらい物だというぬいぐるみが大量にあるというが、寮には5体ほどを厳選して持ち込んだ。

 智弁学園時代からぬいぐるみを集め始めた伊原。甲子園での勝利と活躍の称号ともいえるトラッキーを自室に増やすことを思い描く。「野球を頑張れば獲得できる。それだけチームに貢献できているってことでもあると思う」。22年には智弁学園後輩の前川がスヌーピーを持って入寮。「(一緒にヒーローに)なれたらいいこと」と、聖地のお立ち台を思い浮かべて目を輝かせた。

 集めたいのはぬいぐるみだけではない。大商大時代には最優秀投手賞、ベストナインなどを獲得。「負けず嫌いっていうのはあると思うんで、タイトルとかも全部取れたらかっこいい。一生懸命やった結果がつながれば」とタイトルコレクターとなる理想を掲げた。

 伊原の入寮した416号室は佐藤輝、森下と受け継がれてきたドラ1部屋だ。1軍で活躍する両雄が過ごした“吉兆部屋”に「お二人に続いて、自分も一生懸命頑張りたい。主力として活躍したいですし、チームの優勝、日本一に貢献したい」。幸運要素たっぷりの入寮で新生活をスタートさせる。