「米男子ゴルフ・ザ・セントリー・最終日」(5日、プランテーションC=パー73) 第2ラウンドから首位の松山英樹が65と伸ばし、通算35アンダーの257でツアー通算11勝目を挙げた。通算35アンダーは、2022年の大会でキャメロン・スミス(…

 「米男子ゴルフ・ザ・セントリー・最終日」(5日、プランテーションC=パー73)

 第2ラウンドから首位の松山英樹が65と伸ばし、通算35アンダーの257でツアー通算11勝目を挙げた。通算35アンダーは、2022年の大会でキャメロン・スミス(オーストラリア)がマークした72ホールでのツアー最少スコアを1打更新する快記録。PGA公式は同日公式X(旧ツイッター)を更新し「松山英樹はカパルア(プランテーション・コース)の5番ホールで、20連続バーディー以上」と投稿した。松山は18年大会の最終ラウンドでパーだったが、次に出場した21年大会から5年連続20ラウンドで、5番パー5でボギーどころかパーも叩いていない。この日はグリーン左からの第3打を30センチに寄せて楽々とバーディーを奪った。

 優勝した松山の一問一答は以下の通り。

 (ホールアウト後、18番グリーン脇のテレビインタビューで)

 -一日を振り返って。

 「いいプレーができたかなと思う」

 -伸ばし合いの展開だった。

 「やっぱりバーディーを重ねないと厳しい戦いにはなると思ってたんで。バーディーを、ボギーを打ってもすぐバーディーを取れたのでよかったと思う」

 -最高のスタートを切った。

 「来年またここへ戻って来られるんで、来週へ向けてまたいい準備をしたいと思う」

 (優勝会見で)

 -11勝目、ハワイでの2大会(ソニー・オープンとザ・セントリー)を勝った。

 「すごくうれしいと思った。ハワイで二つとも勝ちたいと思ったので、それが達成できてうれしい」

 -18番グリーンがキャディーが何かを言ったように見えたが。

 「まったく覚えてない」

 -最後のバーディーでツアー記録と知っていたか。

 「34(アンダー)か35か分からなかったが、35だったら確か記録だと思ったんで。そういうことを考えてたら入んないんだろうなと思いながら打ったら入った」

 -記録は特別か。

 「それはそうでしょう」

 -新パターはいつ手に入れて、いつから使っているのか。

 「手に入ったのはクリスマス後。ここへ来て初めて使った」

 -どうしてあのパターがいいのか。

 「分かんないけど、入りましたね」

 -この試合中にキャディーとの一番いい会話、覚えているショットとかはあるか。

 「全然、今週は何も覚えてない。自分自身が体調よくないんで。それで会話もあまりしないし」

 -キャディーと選手の関係はどのくらい大事か。

 「信頼できるのはものすごく大事。将太(早藤キャディー)とはうまくやれている」

 -マウイ島は2023年に火事もあった。そこで記録的な勝利。

 「火事があったとき、このコースでプレーできるのか分からなかった。無事に去年もプレーできて、ここでいつか勝ちたいと思っていたのが今年になってよかった」

 -体調が悪いというのは。

 「年末に病気があったて治ってたと思うが、あんまり今も。動いたりするのは大丈夫だけど、しゃべると口の中が痛くて」

 -モリカワと同組で互いに好プレー。楽しかったか。

 「すごくスコアが伸びたんで、楽しかったというよりは、すごいなと思いながら見ていた。自分も淡々と、今週はあまりずっと気合が入らず最後までできたんで、それが良かったのか分からないが」

 -どのくらい練習してここに来たのか。

 「あんまりしてないから、何にも言えないんだよな」

 -2日間?

 「イエス」

 -アジア人最多勝利を挙げ、メジャーも勝った。今の目標はなにか。

 「まだ自分の目標には達していないし、ここで話すことではない。自分の中でゴールがあるんで」

 -この10カ月で3勝。状態は上がってきているのか。

 「9、10、11、12月はあまりゴルフをしていない。開いてしまっているので、勝っているという感覚は一回なくなっている」

 -3番パー4で直接入れた第2打と、5番パー5で(30センチに寄せた第3打の)チップショットを長く説明してほしい。

 「(笑顔を浮かべ)3番(の第2打)はすごくいいポジションで、105ヤードだったかな。すごくいいショットが打てて、バーディーチャンスについたなと思ったら入った。歓声で分かったが、うれしかった。5番はコリンがもう(第2打で)グリーンに持っていてバーディーかイーグルだと思ったんで、2打リードしているといっても、必ずここでバーディーを取っておかないと流れを切ってしまうというところ。アゲインストかフォローか分からずちょっと難しかったがいいタッチが出せたかなと思う」

 -きのう62を出して、ラウンド後にどんな練習をしたのか。

 「きのうのパッティングはよかった。今週はショットのフィーリングがよくなかったので。その中でフェアウエーをとらえられたり、ウエッジの100ヤード前後がよかったのでバーディーをたくさん取れた。ティーショットに対する修正をしようと思っていた」

 (日本語の会見で)

 -今週はパッティングがよかったが、ショットへのいい波及効果もあったか。

 「ないです」

 -この日、緊迫した場面はあったか。

 「7番のセカンドをミスしたときはやってしまったなと。昨日の17番もそうだが、やってしまったなというのがあったので。パーを取りにいったらダブルボギーが見えていたんで、いい感じにパーパットが4、5メートルで打てればなという楽な気持ちでプレーしていた」

 -年始に勝てたのは大きなこと。

 「別に変わらない。勝つ、勝たないというのは大きい」

 -2週連続にも期待がかかる。

 「勝手に期待すればいいんじゃないですかって感じですか。今週と来週は違うので、どういうコースの状態かわからないが、そのコースに合わせられるようにしたい」