2005年から4年間在籍したカール・パバーノがヤ軍最悪のFA契約の1人に ヤンキースは昨年、15年ぶりにリーグ制覇を果たしたもののドジャースとのワールドシリーズでは敗れた。2009年を最後に遠ざかる世界一へ、このオフはマックス・フリード投手…
2005年から4年間在籍したカール・パバーノがヤ軍最悪のFA契約の1人に
ヤンキースは昨年、15年ぶりにリーグ制覇を果たしたもののドジャースとのワールドシリーズでは敗れた。2009年を最後に遠ざかる世界一へ、このオフはマックス・フリード投手を獲得するなど大型補強を展開している。過去にも多くの大物選手を獲得してきたが、“失敗例”もある。米メディアはその1人に、2005年から2008年まで在籍したカール・パバーノ投手をあげている。
米メディア「ジョムボーイ・メディア」のヤンキース専門アカウント「トーキン・ヤンクス」では、12月28日(日本時間29日)に「ヤンキースの史上最悪のFA契約は誰?」として司会者のジェイク・ストリアリ氏とのジョーズ・マクフライ氏が議論。ストリアリ氏は3位、マクフライ氏は4位にパバーノをあげた。
パバーノは2004年にマーリンズでキャリア最高の18勝8敗、防御率3.00をマーク。そのオフにFAとなり、ヤンキースと4年総額3995万ドル(現レートで約62億8000万円)で契約した。しかし、ヤンキースでの4年間では26登板で9勝8敗、防御率5.00に終わった。しかも、2006年シーズンは怪我でメジャー登板がなかった。2012年11月13日に米スポーツ専門メディア「ブリーチャー・レポート」が掲載した記事では、肩、腰、自動車事故による肋骨骨折、臀部の打撲と怪我の多さに言及。「ヤンキースの最近の歴史における最大の失敗の1つとなった」と伝えていた。
米スポーツ局「ESPN」が当時伝えたところによると、自動車事故は2006年8月15日、米フロリダ州ウェストパームビーチで発生。肋骨を2本骨折したが、頻繁に怪我をしていたこともあり、この事故をチームに報告したのは約2週間が過ぎた8月28日だったという。
パバーノは肩、背中、臀部、肘の怪我によりリハビリ中で、2005年6月27日を最後にメジャーで登板していなかった。ウェストパームビーチにある自宅への帰宅許可を得ていたが、ブライアン・キャッシュマンGMは「明らかにフラストレーションを感じているし、失望している」「もちろん怒っている」などと厳しいコメントを発したという。
右腕はヤンキース退団翌年の2009年にインディアンス(現ガーディアンズ)とツインズの2球団で計14勝、2010年はツインズで17勝を挙げるなど、メジャー通算108勝をマークした。ヤンキースファンは「(パバーノは)4年間でわずか26試合しか登板せず、ヤンキースのフリーエージェント失敗の象徴となった」「カール・パバーノとケイ・イガワは上位に来るべきだ」「パバーノでしょ」と声を寄せている。(Full-Count編集部)