大相撲初場所(12日初日、東京・両国国技館)に向け、東京・両国国技館の相撲教習所で6日、横綱審議委員会による稽古総見が行われた。大関・大の里(二所ノ関)は横綱・照ノ富士(伊勢ケ浜)に4勝3敗。計18番相撲を取って、9勝9敗だった。最初の一…

 大相撲初場所(12日初日、東京・両国国技館)に向け、東京・両国国技館の相撲教習所で6日、横綱審議委員会による稽古総見が行われた。大関・大の里(二所ノ関)は横綱・照ノ富士(伊勢ケ浜)に4勝3敗。計18番相撲を取って、9勝9敗だった。最初の一番では、大関・豊昇龍(立浪)にはたきこまれた。その後、大関・琴桜(佐渡ケ嶽)に得意の右を差して寄り切るなど、徐々にペースを上げた。

 照ノ富士が土俵に上がると、指名されたのは大の里。最初は寄り切られたが、次の一番で右を差し込んでから寄り切るなど力を発揮。横綱相手に4勝3敗だった。「指名していただきありがたい。いい稽古ができた」とうなずいた。

 照ノ富士から助言を受けた場面もあった。内容は明かさなかったが「自分のものにできるように頑張りたい」と力を込めた。横審の山内昌之委員長(東大名誉教授)は「照ノ富士は大の里を後継として意識している感じがする。最終的に後を託したというか、そういうメッセージを託したのかもしれない」と述べた。八角理事長(元横綱・北勝海)は「課題が見えた。止まった後にどうするか」とさらなる成長を期待した。