久保コーチは多くの投手の活躍を支えてきた(C)産経新聞社 巨人で長くエースを務めてきた菅野智之が長年の夢を叶えて、2025シーズン、メジャーに挑戦することが決まった。 海外FA権を行使し、オリオールズに入団。35歳のオールドルーキーが夢舞台…

久保コーチは多くの投手の活躍を支えてきた(C)産経新聞社

 巨人で長くエースを務めてきた菅野智之が長年の夢を叶えて、2025シーズン、メジャーに挑戦することが決まった。

 海外FA権を行使し、オリオールズに入団。35歳のオールドルーキーが夢舞台でどんな勇姿を見せてくれるのか、期待が高まっている。

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 またNPBにおいては2024シーズン、15勝(3敗)と快投でチームを盛り立てた。4季ぶりのリーグ優勝の大きな原動力となったが、一方で前年度の4勝(8敗)から復活のシーズンとなったことでその過程にも注目が集まっている。

 キーマンとされるのは久保康生巡回投手コーチの存在だ。

 久保コーチといえば、近鉄時代には岩隈久志、阪神時代には能見篤史の飛躍のきっかけを作り、「魔改造」ともいわれる的確な助言で様々な投手をアシストしてきたことで知られる名伯楽。22年オフから原辰徳前監督の要望を受けて巨人に入閣した。

 1月1月にBSテレ東で放送された「エース達のなぜには物語がある」の中では菅野、巨人へ入団が決まった田中将大、前田健太(タイガース)の3人を取り上げ、それぞれの取り組みをクローズアップした。

 その中で久保コーチは菅野に対して「プレートに対するアプローチの仕方」を助言したと話した。

 具体的にはプレートの後ろで引いていた左足をプレートの前に置くことで体の使い方がスムーズに。この投球フォームに変えてから、リリースポイントも以前より上にあがったことで、上から球をぶつけるような球威ある投球が戻ったという。

 菅野も番組内で「これだというものが見つかった」と証言。名伯楽と二人三脚でフォーム改造に取り組んだことで、リーグ最多勝という結果に結びついたというのだ。

 そんな菅野の復活をアシストした久保コーチに次に期待されているのが田中へのサポートだ。

 日米通算197勝のレジェンド右腕も2024年は前年度の手術の影響もあり、0勝に終わった。阿部慎之助監督はすでに同コーチに調整を依頼。菅野と同様に二人三脚で復活ロードを歩んでほしいと願っている。

 2025年のチームにとっても「菅野の15勝」をいかに埋めるかは大事な課題となる。魔改造コーチの手腕に再び熱視線が向けられそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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