Gキラー再襲名じゃ!広島・森下暢仁投手(27)が5日、オフに大型補強を行った巨人に対抗心を燃やした。昨季は、21年から続いていた同戦の連勝が「8」でストップ。本拠地で優勝を決められた一戦でも先発し、負け投手になるなど悔しさを味わった。今季…
Gキラー再襲名じゃ!広島・森下暢仁投手(27)が5日、オフに大型補強を行った巨人に対抗心を燃やした。昨季は、21年から続いていた同戦の連勝が「8」でストップ。本拠地で優勝を決められた一戦でも先発し、負け投手になるなど悔しさを味わった。今季6年目を迎える背番号18が、連覇を狙う強敵の前に立ちはだかる。
強敵の大補強にうろたえることはなかった。投打にわたって戦力増強に成功し、連覇を狙う巨人に対して森下が闘志を燃やした。
「強いのは変わりない。本当にいい選手がそろった。でもやってみないとわからない。負けないようにやるしかないのかなと思います」
補強の目玉は中日から移籍したマルティネス。昨季43セーブをマークし、最多セーブに輝いた剛腕が加わり、リリーフ陣は厚みを増した。先発投手として相手救援陣に好投手が控えているプレッシャーを感じることも考えられるが、「いや、全然そんなことないです」と言い切った。「野手陣が1点、2点取ってくれたら、その点数を守りきれれば勝ちもついてくるかなと思います」。少ない援護点だとしても、リードを守り抜く覚悟だ。
森下自身はGキラーとして君臨してきた。同戦は21年10月10日から24年8月20日までは12戦負けなしの8連勝。しかし、9月10日に約3年ぶりの黒星を喫すると、昨季最終登板となった同28日も六回途中3失点で降板し、連敗。その試合でリーグ優勝を決められ、本拠地で胴上げを見せつけられる屈辱を味わった。
首位で迎えた勝負の9月に自身はお得意さまに連敗するなど、5連敗。チームも4位に転落した悔しさもあり、言葉には熱がこもった。「先に取ってもらった点を、そのままリードして自分が投げられればいい。巨人相手に1勝でも多くできればいいかなと思います」と対抗心をのぞかせた。
自チームの先発陣を見渡すと、九里がオリックスにFA移籍。大瀬良、床田とともにこれまで以上のフル回転が期待される。「いる選手でやるしかない。勝ち数、負け数にはこだわっていきたいとは思います」と10勝10敗だった昨季からの貯金増を誓った。
マルティネスの他にも、甲斐に田中将、新外国人など手ごわさを増した巨人。新井カープ3年目にして最高戦力となった強敵が、7年ぶりの頂点を狙う鯉に立ちはだかる。「どうしようもできない状況じゃないし、勝てないなんてことはないので。そんなに嫌がらずに堂々と立ち向かっていきたいです」と森下。背番号18を背負う右腕のさらなる進化が、逆襲のカギを握っている。