史上5校目6度目となる4冠(春秋リーグ戦、全日本大学選手権、明治神宮大会)を達成した東都大学野球の青学大が5日、相模原市の同大学グラウンドで始動した。今秋ドラフト候補の最速152キロ右腕・中西聖輝投手(3年・智弁和歌山)は2年連続の4冠達…

 史上5校目6度目となる4冠(春秋リーグ戦、全日本大学選手権、明治神宮大会)を達成した東都大学野球の青学大が5日、相模原市の同大学グラウンドで始動した。今秋ドラフト候補の最速152キロ右腕・中西聖輝投手(3年・智弁和歌山)は2年連続の4冠達成へ向けて決意表明。広島ドラフト1位・佐々木泰内野手(21)やロッテドラフト1位・西川史礁外野手(21)らの背中を追い「去年の4年生と同じ顔で1年を終われるように」と力を込めた。

 チームは昨年12月20日から1週間、明治神宮大会の第55回開催を記念して派遣された台湾遠征へ。現地の大学や社会人のチームと計3試合を行い、中西も2試合に登板。2試合目の九回に登板し1回無失点、3試合目に先発し6回2失点という結果だった。

 引退した4年生と一緒に過ごした最後の時間。「やっぱり最高の4年生だなと感じた楽しい1週間でした。一緒にプレーしている時の心強さというか。4年生がベンチにいるだけで盛り上がって団結できる。観光の時も、自分たち後輩のことを楽しませてくれて。正直、僕らこんな風になれるんかなと不安になったりもしました」と率直な思いを明かした。

 年末年始は家族と過ごすなどし決意を新たに。「4冠は簡単なものじゃないと去年1年、チーム全体で感じたので、一丸となってもう一回進んでいきたい。個人的にはドラフト1位に向けて全力でやって悔いのないように」とラストイヤーを全身全霊で駆け抜ける。