第103回全国高校サッカー選手権大会は4日、千葉市中央区のフクダ電子アリーナなどで準々決勝があった。群馬県代表の前橋育英は堀越(東京A)を1―0で破り、優勝した第96回大会以来となる4強入りを果たした。11日午後0時5分に東京・国立競技場…
第103回全国高校サッカー選手権大会は4日、千葉市中央区のフクダ電子アリーナなどで準々決勝があった。群馬県代表の前橋育英は堀越(東京A)を1―0で破り、優勝した第96回大会以来となる4強入りを果たした。11日午後0時5分に東京・国立競技場である準決勝で東福岡と対戦する。
終始押し気味に試合を進めた前橋育英は前半、計7本のシュートを放つが、相手GKの好守などに阻まれる。
後半15分、FW佐藤耕太選手(3年)のスルーパスからMF黒沢佑晟(ゆうせい)選手(3年)がシュートを放つが、バーを直撃。そのこぼれ球をFWオノノジュ慶吏(ケリー)選手(3年)が押し込み、ゴールネットを揺らした。
オノノジュ選手は今大会4点目。昨年の高円宮杯U―18プレミアリーグのEASTでも得点ランキング1位に輝いたが、「総得点にこだわったことはない」。でも、試合でゴールを重ねるにつれ、「ストライカーとしての責任が芽生えて、ゴールへの執念が増した」と話す。
1週間後の準決勝、決勝の舞台は国立競技場。「サッカーをやっている人なら誰しも行きたい場所。行って満足するんじゃなくて、そこで2回勝つことを目指したい」。心掛けているのは「応援されるチーム」になること。「人々を魅了できるようなサッカーをして、優勝を目指したい」と意気込んだ。(中沢絢乃)