中央競馬は東西ともに金杯からスタートする。中山金杯は、かつては東京競馬場で行われていた時期もあったが、基本的には中山競馬場芝2000mのCコースを舞台に行われるハンデキャップ競走。ただし、今年はBコースで行われる。このコースは1周168…

 中央競馬は東西ともに金杯からスタートする。中山金杯は、かつては東京競馬場で行われていた時期もあったが、基本的には中山競馬場芝2000mのCコースを舞台に行われるハンデキャップ競走。ただし、今年はBコースで行われる。このコースは1周1686mで、最後の直線は310m。4角を回り切ったところからスタートするのでゴール前に設けられた高低差2.2mの急坂を2度越えなければならないタフなコースだ。

 ◎クリスマスパレードは中山競馬場[3-0-0-0]。当コースのレコードホルダーでもある。前走の秋華賞は、半マイル通過45.8秒で飛ばした馬から10馬身ほど離れた2番手でレースを進め、最後の直線で1度は先頭に立とうというシーンもあったが、最後2ハロンが12.7秒、11.8秒という加速ラップではさすがに苦しかった。それでも、0.5秒差5着なら評価を落とす必要もないだろう。今回は先行馬が多い組み合わせとなり、逆にレースがしやすいかもしれない。

 〇シンリョクカは新潟記念優勝馬。2歳時には阪神JFでリバティアイランドから0.4秒差2着という成績も残し、3歳春の桜花賞は6着で、オークス5着。ややスランプのような時期もあったが、昨年夏に新潟記念を勝ったあと前走のエリザベス女王杯はゲートから積極的に出していき、馬場の悪いところを通りながら0.5秒差4着。最後は切れ負けした印象だったが、福島牝馬Sでの落馬競走中止の影響がないことを改めて示した。

 ▲ジェイパームスは1勝クラスからの3連勝でオープン入りを果たしたあとは富士S12着、中日新聞杯8着と壁に当たったような成績だが、前々走はスタート直後に躓いて自分の競馬が出来ず、前走は2角手前から3角にかけて11.9秒〜11.6秒〜11.8秒というペースについて行って手応えを失った。そんなペースを作って逃げ切ったデシエルトは褒めるしかないが、他の先行馬は総崩れの中で比較的踏ん張ったのが本馬だった。

 △ホウオウビスケッツは函館記念に勝って毎日王冠2着、天皇賞(秋)3着。パワーを要求される馬場でも速い時計の決着にも対応してきた。59.5kgのハンデは実績からやむを得ないところだが、タフなコースだけに楽ではないはず。

 △リカンカブールは昨年の優勝馬でオールカマー3着。キャリアも少なく、まだ底を見せていない。昨年の2番人気4着だった△ボーンディスウェイと、長期休養明け3戦目の△エアファンディタまで押さえておきたい。