第101回箱根駅伝(2~3日、東京・千代田区読売新聞社~神奈川・箱根町芦ノ湖往復=10区間217・1キロ)で総合新記録の10時間41分19秒で2年連続8度目の総合優勝を飾った青学大の原晋監督(57)は4日、少しでも感染症のリスクを減らすた…
第101回箱根駅伝(2~3日、東京・千代田区読売新聞社~神奈川・箱根町芦ノ湖往復=10区間217・1キロ)で総合新記録の10時間41分19秒で2年連続8度目の総合優勝を飾った青学大の原晋監督(57)は4日、少しでも感染症のリスクを減らすために昨年12月から選手に対し「散髪禁止令」を発令していたことを明かした。
「感染症や風邪のリスクを少しでも減らすため、監督就任21年目で初めて散髪禁止令を出しました。年末の理髪店や美容院は混雑していますし、少しでも人との接触を減らすことで、体調管理に気を遣いました」と話した。「格好良くテレビに映りたかった選手には申し訳ない」と“謝罪”した上で「明日、明後日(5、6日)は練習がオフなので散髪してさっぱりしてほしい」と「散髪禁止令」を解除した。その理由として「優勝して、これからはテレビ出演も多くなりますよ! 私も散髪します」と笑顔で明かした。
青学大駅伝チームの選手寮で飲酒できるのは1年に1度。勝っても負けても箱根駅伝復路が終わった1月3日の夜だけ。原監督、妻で寮母の美穂さん(57)をはじめコーチ陣と20歳以上の選手はアルコール類を、20歳未満の選手はスポーツドリンクなどを飲みながら、箱根駅伝と箱根駅伝に向けて取り組んだ1年間を語り合った。主将の田中悠登(4年)は「午前4時まで飲んでいました。本当に楽しかったです」と笑顔で話した。
3日の夜に勝利の美酒を味わった後、4日夕方からは今大会を振り返る真剣なミーティングを開催。出場した10選手がレースの感想やサポートした仲間への感謝など様々な思いを伝えた。
最初で最後の箱根駅伝で3区4位だった鶴川正也(4年)は「やっと箱根駅伝を走れました」と男泣きしながら語った。6区で区間新記録をマークし、金栗四三杯とMVPをダブル受賞した野村昭夢(4年)は「昨日(3日)の朝、寒い中、箱根の山の中で応援してくれたチームメートに感謝します。ありがとうございました」と深々と頭を下げた。
9区2位だった主将の田中は「この4年間、苦しいことの方が多かった。今、苦しい状況の人もいるでしょう。箱根駅伝を目指すことは苦しいけど、それだけ価値があるものです。今、一生懸命にやって良かったと思っています。昨日の大手町の景色を一生忘れません」と実感を込めて話した。