「プロレス・新日本」(4日、東京ドーム) メインのIWGP世界ヘビー級選手権試合は、王者ザック・セイバーJR.(37)が粘る海野翔太(27)をセイバードライバー、ゴッチ式パイルドライバー、セイバードライバー(you’ve been tan…

 「プロレス・新日本」(4日、東京ドーム)

 メインのIWGP世界ヘビー級選手権試合は、王者ザック・セイバーJR.(37)が粘る海野翔太(27)をセイバードライバー、ゴッチ式パイルドライバー、セイバードライバー(you’ve been tangoed special)の3連発で葬り、43分44秒のロングマッチを制して3度目の防衛に成功した。

 敗れた海野は記者会見場に現れると「負けたか。悔しいな。イスに座る資格もないから、下から、どん底からしゃべらせてもらう」と、テーブルの下に寝転がって話し始めた。

 この日は久々にブーイングを、しかも繰り返し浴び、「前例があったか?実績も結果も戴冠歴も残してないまま1・4のメインに立ってるんだ。ブーイングが起こるのも当たり前だ。悔しすぎるけど」と独りごちた。

 それでも「必ず東京ドームを超満員にする。オカダ・カズチカやウィル・オスプレイの名前は取っ払ってくれ。新世代で超満員にしてやる。20代の小僧が東京ドームのメインを張ったんだ。自信持って走らせてもらう今この瞬間から前を向いて歩きます」と、ポジティブに宣言していた。

 ザックはTMDKの仲間と「乾杯する?でも明日試合…ちょっとならいいか」と日本語で乾杯し、「めっちゃおいしい。良かったね」と笑顔。

 海野のことを「翔太は今日すごい頑張ったね。僕の相手になるだけの男だと証明した」とたたえつつ「でも彼の時間はまだ来ていない。今はザックの時間だよ」とクギを刺した。

 この日、防衛したことで、5日・東京ドーム大会で行われるリコシェ(米AEW)戦が防衛戦になることが決定。さらに、この日のニュージャパンランボーを制した後藤洋央紀が次期挑戦権を獲得した。ザックは11日の米サンノゼ大会でのエチセロ戦も防衛戦としたい考えで、「東京ドームでIWGP王座を2日間連続で防衛した選手はいない。僕は10回の防衛を目指したいし、来年の1・4にチャンピオンとして上がりたい」と、プロレス界に万里の長城を築く構えだった。