◆新日本プロレス「WRESTLE KINGDOM 19 in 東京ドーム」(4日、東京ドーム)観衆2万4102 新日本プロレスは4日、東京ドームで「WRESTLE KINGDOM 19 in 東京ドーム」を開催した。 メインイベントのIWG…

◆新日本プロレス「WRESTLE KINGDOM 19 in 東京ドーム」(4日、東京ドーム)観衆2万4102

 新日本プロレスは4日、東京ドームで「WRESTLE KINGDOM 19 in 東京ドーム」を開催した。

 メインイベントのIWGP世界ヘビー級選手権は王者・ザック・セイバーJr.が海野翔太を破り3度目の防衛に成功した。ザックは5日の東京ドーム大会でAEWのリコシェと4度目の防衛戦を行う。 

 ザックと海野。共に東京ドームで初のメインイベント。緊迫感ある序盤は王者が挑戦者の左腕を攻め優位に進めた。海野もエルボーの連打、昨年亡くなった小林邦昭さんから学んだフィッシャーマンズスープレックスで逆襲した。さらにエプロンサイドでのDDTでザックの脳天を突き刺し、場外戦でフェンスへ激突させ、DDTで追い込む。

 挑戦者の容赦ない攻めにドームにブーイングが起きる。リングインするとミサイルキックで追撃。15分が経過しザックも後頭部へのドロップキックで反撃する。エルボー合戦から王者が腕ひしぎ逆十字固めで捕獲。右腕をロックし関節技で固めた。海野がパワーで返し危機を脱した。めまぐるしい展開から王者が投げっぱなしジャーマンで放り投げるとラリアットで海野を倒した。

 再びエルボー合戦。25分が経過すると今度は海野のドロップキックにザックが蹴りで応戦した。海野は変型のデスライダーで攻勢に出るとデスライダーでたたき込む。逆にザックが海野の左足を捕獲し、ヒザ十字固めからアキレス腱固めで追い込んだ。昨年12月に欠場に追い込まれた負傷箇所の左足を固められ海野は悲鳴を上げた。

 30分が経過。左足をロックされた海野は懸命に耐え、プッシュアップしロープへ逃げた。王者は左足へストンピングを浴びせ容赦ない攻めを敢行。挑戦者はエルボーで抵抗し旋回式DDTで逆襲する。王者をコーナーポストに持ち上げトップロープへ昇ろうとするが左足の痛みで途中で落下してしまう。それでも懸命に海野は頭突きとエルボーで応戦。雪崩式ダブルアームスープレックスで大逆転する。エプロンでストンピングを浴びせ続け、父であるレッドシューズ海野レフェリーが制止するが、レフェリーを突き飛ばし攻撃を続けた。父への反抗にドームはブーイングに包まれた。

 ザックは強烈な張り手で反撃。40分が経過し張り手合戦から王者が激しい一撃でダウンを奪う。海野は抵抗。めまぐるしい展開から海野がカウンターのラリアートで攻めたが、王者はセイバードライバーからゴッチ式パイルドライバーで脳天を突き刺しザックドライバーでカウント3を奪った。試合時間は43分44秒の死闘だった。

 試合後、マイクを持ったザックは「カチマシタ!」と日本語で絶叫。海野へ「ココマデオイデ。マッテルゾ」と日本語でエールを送った。

 ザックは、1987年7月24日、英国ケント州シェピー島生まれの37歳。2004年4月20日にデビュー。欧州、さらにはプロレスリング・ノアなどで活躍し2017年3月から新日本プロレスに本格参戦。IWGPタッグ王座、NJPW WORLD認定TV王座、NEW JAPAN CUP2018優勝などの実績を重ね昨年8月に真夏の最強決定戦「G1クライマックス」を初制覇し外国人として2人目の偉業を成し遂げた。10月14日に両国国技館で内藤哲也を破りIWGP世界王座を初奪取。2度の防衛に成功してきた。

 ◆1・4東京ドーム全成績

 ▼IWGP世界ヘビー級選手権 60分1本勝負

○王者・ザック・セイバーJr.(43分44秒 セイバードライバー(you’ve been tangoed special)→片エビ固め)挑戦者・海野翔太●

 ▼スペシャルシングルマッチ 30分1本勝負

○内藤哲也(17分08秒、デスティーノ→片エビ固め)高橋ヒロム●

 ▼IWGP GLOBALヘビー級選手権 60分1本勝負

○挑戦者・辻陽太(19分39秒、ジーンブラスター→片エビ固め)王者・デビッド・フィンレー●

 ▼IWGPジュニアヘビー級選手権 60分1本勝負

○挑戦者・エル・デスペラード(5分23秒、レフェリーストップ)王者・DOUKI●

 ▼NEVER無差別級&AEWインターナショナルダブル選手権 60分1本勝負

○AEW王者・KONOSUKE TAKESHITA(11分42秒、レイジングファイヤー→片エビ固め)NEVER王者・鷹木信悟●

 ▼棚橋弘至ファイナルロード・ランバージャックデスマッチ 30分1本勝負

○棚橋弘至(15分07秒、首固め)EVIL●

 ▼NJPW WORLD認定TV選手権4WAYマッチ 15分1本勝負

○挑戦者・エル・ファンタズモ(10分04秒、サンダーキス’86→片エビ固め)王者・成田蓮●

※他は、ジェフ・コブ、大岩陵平

 ▼IWGP女子選手権 60分1本勝負

○王者・岩谷麻優(8分46秒 二段式ドラゴンスープレックスホールド)挑戦者・AZM●

 ▼IWGPジュニアタッグ選手権4WAYマッチ東京テラーラダーマッチ 60分1本勝負

○挑戦者組・ロビー・イーグルス、藤田晃生(13分05秒 藤田がベルトを奪取)王者組・KUSHIDA、ケビン・ナイト、挑戦者組・TJP&フランシスコ・アキラ、クラーク・コナーズ&ドリラ・モロニー●

 ▼第0試合 IWGP世界ヘビー級王座挑戦権争奪ニュージャパンランボー(17人参加)

○後藤洋央起(34分35秒 オーバーザトップロープ)グレート―O―カーン●