◆女子テニス ▽ASBクラシック 第6日(4日、ニュージーランド・オークランド) 4度の4大大会優勝を誇る世界ランキング57位で第7シードの大坂なおみ(フリー)が、2022年4月のマイアミ・オープン以来のツアー決勝進出を果たした。同82位の…

◆女子テニス ▽ASBクラシック 第6日(4日、ニュージーランド・オークランド)

 4度の4大大会優勝を誇る世界ランキング57位で第7シードの大坂なおみ(フリー)が、2022年4月のマイアミ・オープン以来のツアー決勝進出を果たした。同82位のアリシア・パークス(米国)に6-4、6-2でストレート勝ち。決勝では、同50位のクララ・タウソン(デンマーク)と対戦する。両者は初対戦。

 マッチポイントをバックハンドで決めると、大坂は小さくガッツポーズ。満面の笑みを見せた。「本当にうれしいわ。これまで全豪の前哨戦で決勝に行ったことがなかったので、余計にね」。

 風が舞う中、落ち着いたプレーで、凡ミスを減らすことに集中した。丁寧にストロークをヒットし、いつも見られるようなむやみやたらの強打は封印した。そのショットが相手に圧力をかけ、ミスを奪った。新たなコーチを組んでの新シーズンで成長を感じているようで「いくつになっても、常に改善しあり上達できることはうれしい」と喜んだ。

 第1セットは1―3と劣勢だった。相手のショットに押されたと感じたのか「何とか生き残ろうと思った。1回でも多く返球しよう、ラッキーをつかもう」と懸命にボールを追った。コードボールでポイントを取った場面は「彼女には悪いけれど、あれは必要なポイントだった」と喜んだ。

 22年のマイアミ・オープン決勝では、世界2位(当時)のシフィオンテク(ポーランド)にストレートで敗れた。もし優勝すれば、21年全豪以来で、約3年10か月ぶりになる。「明日はいいプレーをしたい。みんな見に来てね」。母として初の決勝進出に、ご機嫌だった。