◆サッカー 全日本高校女子選手権 第3日 ▽3回戦 藤枝順心3-0大阪学芸 (3日、兵庫・三木総合防災公園陸上競技場ほか) 3回戦が行われ、藤枝順心(静岡②)は大阪学芸(大阪②)を3―0で下して6大会連続の8強入りを…
◆サッカー 全日本高校女子選手権 第3日 ▽3回戦 藤枝順心3-0大阪学芸 (3日、兵庫・三木総合防災公園陸上競技場ほか)
3回戦が行われ、藤枝順心(静岡②)は大阪学芸(大阪②)を3―0で下して6大会連続の8強入りを決めた。前半14分、FW岡村望央(2年)のロングボールに反応したDF尾辻夏奈(2年)が先制弾。その後もFW藤原凛音(3年)、FW弦間結月(3年)の3戦連発で加点した。5日の準々決勝は佐久長聖(長野)と対戦する。なお、常葉大橘(静岡①)は昨年12月30日の2回戦で専大北上(岩手)に1―2で敗れた。
一瞬の隙を逃さなかった。前半14分、藤枝順心はCKの流れから後方にボールを戻し、岡村が「GKが出にくい所を狙った」とDFラインの背後へロングフィード。抜け出した尾辻がワンバウンドしたところに頭で合わせてネットを揺らした。2試合ぶりのゴールが決勝点となったヒロインは「得意の形で押し込めた」。アシストした岡村は「仲良しなのでうれしい」と白い歯を見せた。
共にはい上がった。尾辻は前回大会はメンバー入りできず、スタンド観戦。「仲間のために戦っている姿を見て、自分もこのピッチに立ちたいと強く思った」。本職はサイドバック(SB)だが、この日は前線でもプレー。今大会3戦4発と乗っている。岡村は昨夏右足首を負傷し、総体はベンチ外。「どんなポジションでもやる」と腐らずアピールを続け、ウイングの他、SBやセンターバックも務めてチームを支えている。
開幕から先発も守備位置も入れ替えながら、3試合連続完封と盤石だ。中村翔監督(36)も「色んなオプションが出てきた」と喜ぶ。中1日での佐久長聖戦に向け、尾辻は「気を引き締めていきます」と、史上初のV3へ油断せず進んでいく。(武藤 瑞基)