◆全国高校ラグビー第5日 ▽準々決勝 東海大大阪仰星17―12東福岡(3日・花園) 準々決勝4試合が行われ、東海大大阪仰星(大阪第2)は17―12で東福岡を破った。試合前日の対策が奏功し、優勝した2021年度以来、3大会ぶりに準決勝へ進出し…
◆全国高校ラグビー第5日 ▽準々決勝 東海大大阪仰星17―12東福岡(3日・花園)
準々決勝4試合が行われ、東海大大阪仰星(大阪第2)は17―12で東福岡を破った。試合前日の対策が奏功し、優勝した2021年度以来、3大会ぶりに準決勝へ進出した。常翔学園(大阪第3)との大阪勢2校がベスト4に残るのは2017年度以来、16度目(花園開催となった1962年度以降)。抽選の結果、5日の準決勝は国学院栃木―桐蔭学園、東海大大阪仰星―常翔学園となった。
接点の強さで上回った東海大大阪仰星が逃げ切った。前半3分に1年生のNO8米谷翔馬が先制トライ。2トライを加え、17―0で折り返した。後半は反則を重ねる場面もあったが、最後まで粘り強く守り、前回準優勝・東福岡の猛追を振り切った。3大会ぶりの4強入り。共同主将のフランカー青野寛大は「フォワード、バックス関係なく、全員がブレイクダウン(ボール争奪戦)に突っ込んでボールを取りにいける。(この日も)そこが良かった」と、うなずいた。
“仮想”東福岡がハマった。試合前日の練習で、ベンチ外メンバーが相手のモールやパスワークの特徴まで完全再現。本番の戦い方を、チーム全体で対策した。青野は「『ここを確認した方がいいんじゃないか』と声をかけてくれたり、全員が仲間のために動けていることが強み。分析通りのアタックで、やってきたことを出すだけだった。ノンメンバー(ベンチ外)の力が本当に大きい」と、感謝を口にした。
決勝進出を懸けて5日に対戦するのは、同じ大阪勢の常翔学園だ。花園での対戦は過去に一度だけ。21年度大会の準々決勝で45―7と勝利し、同校は6度目の優勝を果たした。青野は「新チームが始まってから全国優勝すると決めていた。優勝までの2回、圧倒して勝ちたい」と意気込んだ。SO吉田琉生共同主将も「分析力と気持ちが大事になる。目の前に集中して一戦一戦、戦いたい」と油断はない。3大会前の再現へ―。準決勝での“大阪ダービー”で再度アクセルを踏み、一気に駆け上がる。(森口 登生)