大相撲の大関・琴桜(佐渡ケ嶽)が1日、千葉・松戸市の部屋で、今年初めての稽古を行った。幕下以下の力士を相手に1番、その後は同じ相手と繰り返し相撲を取る三番稽古で十両・琴栄峰(佐渡ケ嶽)と11番を取った。 年末は12月31日まで稽古し、年明…

 大相撲の大関・琴桜(佐渡ケ嶽)が1日、千葉・松戸市の部屋で、今年初めての稽古を行った。幕下以下の力士を相手に1番、その後は同じ相手と繰り返し相撲を取る三番稽古で十両・琴栄峰(佐渡ケ嶽)と11番を取った。

 年末は12月31日まで稽古し、年明けの2日も体を動かしていたという。「31日も稽古をやっているし、いつも通りかなという感じ。大きな目標に向かって、ここから本番」と、綱取りの懸かる初場所(1月12日初日、東京・両国国技館)を見据えた。

 元日は部屋での新年のあいさつの後、同市内の松戸霊苑に眠る祖父で先代の佐渡ケ嶽親方(元横綱・琴桜)の墓参りへ。お墓の前には佐渡ケ嶽部屋の力士が横綱になった時に土俵入りするためのスペースが設けられている。父で師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇・琴ノ若)は「先代に2代目が土俵入りさせていただきます」と綱取りの成功を誓ったという。琴桜も「そのために広くしたから、できるのが1番。でも自分は自分なので、しっかり挑戦してつかみ取らないと話にならない。まずは目の前のことに集中して、タラレバで終わらせたくない」と言葉に力を込めた。

 今後は部屋で調整した後、6日には横綱審議委員会による稽古総見。7日は出稽古の意向で、綱取りへさらに調整のペースを上げていく。(大西 健太)