「箱根駅伝・復路」(3日、箱根町芦ノ湖駐車場~大手町) 最終10区でヒップホップグループ・ケツメイシの大蔵を父に持つ国学院大・吉田蔵之介(2年)が3位でフィニッシュした。 早大とのデッドヒートを17キロ付近のスパートで振り切り、ゴールテー…

 「箱根駅伝・復路」(3日、箱根町芦ノ湖駐車場~大手町)

 最終10区でヒップホップグループ・ケツメイシの大蔵を父に持つ国学院大・吉田蔵之介(2年)が3位でフィニッシュした。

 早大とのデッドヒートを17キロ付近のスパートで振り切り、ゴールテープを切った直後に涙を流した吉田。「本当にみんなのおかげ。絶対にあきらめないと思ってて、どんな順位でも前を追っていく姿勢は見せようという話をした」と明かし、スパートについては「もっと離していければというのはあったが、まだまだ力不足」と謙虚に語る。

 青学大、駒大との3強と称されたが「まだまだ力の差が歴然。3強であって3強じゃないのかな」と吉田。「来年に向けていい流れは作れたと思うので、優勝を掲げて、優勝目指して頑張って行きたい」と力を込める。

 「レースを楽しむこと。楽しんで走ってきて」と電話で声をかけられていた父は、残り3キロ付近で自家製タオルを掲げて応援してくれていたという。「うれしかった。元気が出た」と笑みを浮かべ、父の代表曲にかけながら「苦い“冬の思い出”になった。来年はうれしい冬の思い出に」と次なる舞台を見据えた。