「箱根駅伝・復路」(3日、箱根町芦ノ湖駐車場~大手町) 早大が惜しくも2017年以来となる3位を逃した。国学院大と同タイムで10区のタスキを受け継いだが、惜しくも及ばなかった。花田勝彦監督は「ちょっと菅野に負担をかけてしまった。申し訳なか…

 「箱根駅伝・復路」(3日、箱根町芦ノ湖駐車場~大手町)

 早大が惜しくも2017年以来となる3位を逃した。国学院大と同タイムで10区のタスキを受け継いだが、惜しくも及ばなかった。花田勝彦監督は「ちょっと菅野に負担をかけてしまった。申し訳なかった」と語った。

 復路4位でスタートした早大。6区、7区と粘りの走りを見せて順位をキープすると、8区で中大を逆転。3位に躍り出た。しかし9区で今シーズンの大学駅伝2冠・国学院大とのマッチレースになり、同タイムで最終10区へタスキをついないだ。

 最終ランナーの菅野雄太は序盤から国学院大・吉田と並走。10キロ地点でも2人は離れず、緊張感漂う戦いは15キロを越えても続いた。17キロを越えた直後、吉田の仕掛けにバランスを崩すシーンもあった菅野。懸命の走りを続けたが、届かなかった。

 「もうちょっとタイムがあったら菅野も逃げ切れたかなと思うので。あの位置でのタスキ渡しは申し訳なかった」と語った指揮官。「4年生も菅野以外は競技をつづける。胸を張ってほしい」と教え子をたたえた。悲願のVには「守りに入らないというか。実力で優勝をもぎ取る、3位以内をもぎ取る。自信を持って走れる力をつけないといけない」と言う。

 早大が3位に入れば2018年以来、7年ぶりだったが…。それでも往路5区で山の名探偵こと工藤が力走を見せるなど下級生も奮闘。古豪復活への確かな光を見せた4位だった。