「箱根駅伝・復路」(3日、箱根町芦ノ湖駐車場~大手町) 往路連覇を飾った青学大は復路は1度も首位を譲ることなく、10時間41分20秒の大会新記録で2年連続8度目の総合優勝を飾った。11年間で驚異のV8となった。原監督は胴上げで8度宙を舞い…
「箱根駅伝・復路」(3日、箱根町芦ノ湖駐車場~大手町)
往路連覇を飾った青学大は復路は1度も首位を譲ることなく、10時間41分20秒の大会新記録で2年連続8度目の総合優勝を飾った。11年間で驚異のV8となった。原監督は胴上げで8度宙を舞い、妻の美穂さんも胴上げされた。
6区で2年連続起用となった野村昭夢(4年)が史上初の56分台となる56分47秒の区間新記録をマークし、ロケットスタートで2位との差を3分50秒差まで広げた。7区は駒大の“怪物”佐藤圭汰(3年)の区間新の走りの前に1分40秒差まで迫られたが、8区で塩出翔太(3年)の2年連続区間賞の走りで突き放した。
9区は田中悠登主将が安定した走りを披露。来春、地元福井放送のアナウンサーになることが決まっている男は、現役ラストレースで力走。15キロ手前の給水では苦楽を共にしてきたメンバー外の片山宗哉(4年)と異例の乾杯給水で力を得て、最後は駒大を突き放す走りをみせた。タスキリレーの場面では「今、トップでタスキリレー!」と自ら実況しながら、繫いでみせた。
10区は原監督が初めてアンカーに1年生を抜てきした小河原陽琉(1年)が堂々の走りで大手町の歓喜のゴールに飛び込んだ。出雲、全日本は国学院大に敗れていたが、箱根王者が2区黒田朝日(3年)、5区若林宏樹(4年)、6区野村昭夢(4年)の3人の区間新記録を含め、総合力で圧倒する形となった。
原監督は「うれしいですね。最近は私はガミガミ言わなくても、学生が自ら取り組んでくれる」と笑顔。「1年生小河原が本当に快走してくれた。すごいですね」とアンカーを務めたルーキーをたたえた。