「箱根駅伝・復路」(3日、箱根町芦ノ湖駐車場~大手町) 復路のスタートを前に、当日エントリー変更が発表された。 青学大は事前のエントリー通り、昨年区間2位の下りのスペシャリスト、野村昭夢(4年)がスタンバイ。大崩れは考えにくく、後続との差…

 「箱根駅伝・復路」(3日、箱根町芦ノ湖駐車場~大手町)

 復路のスタートを前に、当日エントリー変更が発表された。

 青学大は事前のエントリー通り、昨年区間2位の下りのスペシャリスト、野村昭夢(4年)がスタンバイ。大崩れは考えにくく、後続との差を広げれば、独走状態に持ち込む可能性が高い。原監督も復路に向けて「6区の野村が後続に30秒以上つけて、ピクニックランで7、8、9、10と帰ってきたいと思います」と思い描いている。当日変更で9区には田中悠登(4年)、10区に小河原陽琉(1年)を配置した。

 1分47秒差で青学大を追う2位中大は昨年区間5位の浦田優斗(4年)がそのまま。7区を1年生の岡田開成(1年)に変更し、8区の佐藤大介(1年)とともに若い力で追いすがる。2分29秒差で3位の早大は当日変更で7区に伊藤大志(4年)を配置した。長く優勝から遠ざかっている古豪2校が新緑の王者を追う。

 青学大の対抗馬となるのは3分16秒差の4位からの逆襲を狙う駒大。6区は1年生だった2年前に区間賞を獲得している伊藤蒼唯(3年)。怪我の影響で今季駅伝出場のなかった“怪物”佐藤圭汰(3年)が7区に起用された。藤田監督は「ゲームチェンジャーの意味合いで復路に残した。切り札にするために、6区でどれくらいタイム差を縮められるか」と見据えている。

 国学院大は現実的には3位争いまでか。実力者の上原琉翔(3年)を9区に投入で上位を追いたい。

 10位以内に与えられるシード争いは今年も混戦になりそう。63年ぶりのシード権を狙う8位立大から13位順大まで1分13秒差、14位の帝京大までは2分1秒差で7チームがひしめいている。6区から激しい順位変動が繰り広げられる可能性がある。