鯉の未来を背負う黄金新人から新年のごあいさつ-。広島のドラフト1位・佐々木泰内野手(22)=青学大=がデイリースポーツの単独インタビューに応じ、1年目の意気込みを語った。「愛される選手」を志すようになった原風景を明かし、プロの舞台での大き…
鯉の未来を背負う黄金新人から新年のごあいさつ-。広島のドラフト1位・佐々木泰内野手(22)=青学大=がデイリースポーツの単独インタビューに応じ、1年目の意気込みを語った。「愛される選手」を志すようになった原風景を明かし、プロの舞台での大きな夢も披露。これまで縁もゆかりもなかった広島の地からバット1本で上っていく。
◇ ◇
-明けましておめでとうございます。いよいよプロ1年目の幕が上がりましたね。
「おめでとうございます。カープファンの皆さん、今年からよろしくお願いします。プロの舞台に入る実感はすでに湧いています。『1年目から活躍するぞ!』という覚悟はできているので、そこに向けてしっかり準備をするだけだと思っています。プロ野球生活が始まる大事な年になるので、良い1年になるように頑張りたいです」
-どんなところで実感が湧いてきた?
「地元に帰った時にお祝いの言葉をいただいたり、サインを求められたりした時に感じますね。合計2、300枚くらいは書いたと思います」
-1年目のテーマは。
「まずしっかり振り込むことはシーズンを通して続けたいと思っています。これまでもそこは大事にしてきました。あとは自分の持ち味は長打力。当てにいく打撃ではなくて、常に強く振ることは1年間、意識していきたいと思います」
-カープは猛練習でも有名。
「練習自体、自分は好き。やりたいタイプなので、そこはしっかりついていきたいと思っています」
-ドラフト指名時、入団交渉時などあらゆる場面で「愛される選手になりたい」と話していたが、その真意は。
「自分が小さい頃に球場でファンから声援を浴びているプロ野球選手を見て、『かっこいいなぁ』と。あっち側に行きたい思いがすごくありました。なので子どもやファンから応援されて愛される選手になりたいというのが一番にあります。そういう選手はファンに対する対応や、球場での立ち居振る舞いも一流でないと、愛される選手にはなれない。そういう意味も込めて言わせてもらっています」
-岐阜県出身ですが、少年時代はプロ野球をよく見に行っていた?
「ナゴヤドームにしょっちゅう行っていましたね。週に2回とか(笑)」
-竜党だったわけですね。
「親父が自分よりもかなりのドラゴンズファンでした。当時は広島との相性がすごく悪かったイメージがあって。応援もスクワット応援を見ていたりしていたので、『広島つええなぁ』っていつも思っていましたね」
-中日で憧れていた選手もいた?
「当時は落合政権時で、全員好きだったんですが、和田(一浩)選手が打席に入った時に一番ワクワクしました。『ホームランを打ってくれるんじゃないか』という気持ちで見ていたのを懐かしく思います」
-中日は倒さないといけない相手になる。
「もちろん敵地にはなるんですけど、バンテリンドームに来る子どもたちや野球ファンの方にもプロ野球選手としてのプレーを見せることができたら一番いいかなと思っています」
-そのためには活躍が不可欠。目標は。
「もちろん新人王も目指していきたいですが、まずは開幕1軍で戦うことが最初の目標になってくると思います。ホームランに対する思いも強いので、ホームラン王というタイトルもいずれは取りたいです」
-その先にある夢は。
「やっぱり日本代表のトップチームに入ってWBCを戦ったり、球団や球界を代表するスラッガーになりたいというのが一番の夢です」
-26年の次回WBCへの思いは。
「今は自信ないので…。その先で入れたらベストかなと思うので、そこを目指して一日一日を無駄にせずに頑張っていきたいと思います」
【佐々木泰(ささき・たい)アラカルト】
◆生まれ 2002年12月24日、22歳。岐阜県大垣市出身。
◆サイズ 身長178センチ、体重82キロ。
◆投打 右投げ右打ち、内野手。
◆球歴 小野小1年時から小野野球少年団で野球を始め、東中では岐阜ボーイズに所属。県岐阜商では1年春から4番を務め、高校通算41本塁打。青学大では1年春にリーグ戦デビューし、東都リーグで現役最多となる12本塁打。主将としても4年時は春秋リーグ戦、全日本大学選手権、神宮大会の4冠に導いた。ドラフト会議で広島に1位指名され、契約金1億円プラス出来高5000万円、年俸1600万円で契約(金額は推定)。背番号は10。
◆足 50メートル走6秒1
◆遠投 100メートル
◆座右の銘 『思わないことはかなわない』
◆趣味 サウナ
◆特技 野球
◆好きな芸能人 お笑いトリオ・ロバートの秋山竜次