「箱根駅伝・往路」(2日、大手町~箱根町芦ノ湖駐車場) 古豪が3強を切り崩した。中大は1区から5区中盤まで先頭を走り続け、青学大には捕らえられたものの2位で芦ノ湖に到着。藤原正和監督は「ひょっとしたら(往路優勝)と思ったが、(青学大5区の…
「箱根駅伝・往路」(2日、大手町~箱根町芦ノ湖駐車場)
古豪が3強を切り崩した。中大は1区から5区中盤まで先頭を走り続け、青学大には捕らえられたものの2位で芦ノ湖に到着。藤原正和監督は「ひょっとしたら(往路優勝)と思ったが、(青学大5区の)若林君が強すぎた。あっぱれ」と敵軍ながら脱帽しつつ、前評判を打破する大健闘に「想定より(いい戦いが)できた。こいつら強かったな」と目尻を下げた。
先制を仕掛けた。1区に配置したエース吉居駿恭(3年)がスタートから大逃げの勝負に出ると、魂の独走で歴代4位の1時間1分7秒をマーク。兄・大和が持つ区間記録まで27秒に迫る歴代4位の力走で「(2位との差を)1分半あけられて仕事を果たせた」と涙を浮かべた。3区の本間颯(2年)も区間賞。5区は故障がちで4年間出走がかなわず、1年留年して最初で最後の箱根路に抜てきされた園木大斗(4年)が2番手を死守した。
歴代最多14度の総合優勝を誇る古豪も、1996年を最後に頂点から遠ざかっており、17年大会は87回連続で続いていた出場を逃す屈辱も味わった。一昨年は総合2位まで挽回したが、前回はインフルエンザ集団感染もたたり13位に沈んだ。「立て直しに時間がかかると思っていたが、われわれの伝統、強さが間違ってないと証明できた」と指揮官。首位と1分47秒差で復路に臨む。「自信を持っている。ここまで来たらアンカー勝負に持ち込み頂点を狙いたい。青学にピクニックをさせない」(藤原監督)。29年ぶりの王座奪回へ、このチャンスを逃さない。