「箱根駅伝・往路」(2日、大手町~箱根町芦ノ湖駐車場) 前評判で優勝候補に挙げられていた連覇を狙う青学大、史上6校目の3冠を狙う国学院大、2年ぶりの王座奪還を狙う駒大の“3強”は明暗が分かれる形となった。 青学大が層の厚さをみせて5区逆転…

 「箱根駅伝・往路」(2日、大手町~箱根町芦ノ湖駐車場)

 前評判で優勝候補に挙げられていた連覇を狙う青学大、史上6校目の3冠を狙う国学院大、2年ぶりの王座奪還を狙う駒大の“3強”は明暗が分かれる形となった。

 青学大が層の厚さをみせて5区逆転で往路連覇を飾った一方で、駒大は3分16秒差の4位、国学院大は5分26秒差の6位に終わった。

 駒大は1区2位で滑り出したが、2区のエース篠原倖太朗(4年)が区間新をマークした上位3人から遅れる形で区間4位で4位に順位を下げた。1年生に託した3区、4区は3区区間6位、4区区間4位と大崩れはしなかったが、5区で期待された山川拓馬(3年)も苦しい走りとなり、ゴール後はうなだれた。“怪物”佐藤圭汰の往路投入を見送った影響もあり、爆発力を欠いた。藤田敦史監督は「ちょっと(5区の)山上で、山川が前半動きが悪くてペースに乗り切れなかった。想定ではジャンプアップのイメージもっていた。本来の走りを出してあげられなかった。自分の練習の持って行き方に課題感じた」と振り返った。復路に向けては「6区の伊藤は経験者。自信持って配置。いい状態で箱根迎えられてる。選手信じて送り出したい」と見据えた。

 国学院大は2区に投入したエースの平林清澄(4年)が区間8位と誤算。上位に食らいつけず、苦しい展開となった。前田監督は「悔しさはある。力を出し切れなかった。駅伝は自分たちの流れにもっていかないとかてない。みんな頑張ってくれたが・・・」と悔やみ、「2区の最後の攻防で、黒田くんに平林が負けた。その差もあったのか」と、振り返った。復路に向けては「前を追うのみ。ひたすら追って、なんとか3位争いに」と見据えた。