◇第101回東京箱根間往復大学駅伝競走往路  (2日、東京・千代田区大手町読売新聞社前スタート~神奈川・箱根町芦ノ湖ゴール=5区間107・5キロ) 101回目の継走の号砲が迫り、往路スタート時間(午前8時)の1時間10分前に当日変更が行われ…

◇第101回東京箱根間往復大学駅伝競走往路  (2日、東京・千代田区大手町読売新聞社前スタート~神奈川・箱根町芦ノ湖ゴール=5区間107・5キロ)

 101回目の継走の号砲が迫り、往路スタート時間(午前8時)の1時間10分前に当日変更が行われた。

 2年連続8度目の優勝を目指す青学大は、2区に黒田然(1年)を登録していたが、兄でエースの黒田朝日(3年)を2年連続で起用。前回は歴代4位(日本人歴代2位)の1時間6分7秒で区間賞を獲得した。気象条件やレース展開次第では日本人最高、さらに区間記録も視野に入る。4区はもうひとりのエースの太田蒼生(4年)を予定通りに起用。前回は3区で日本人歴代最高記録で区間賞を獲得し、優勝の立役者となった。4区は2年時に経験しており、歴代3位(日本人歴代2位)の1時間35秒で走破。箱根では3年連続で激走をしている太田は「2、3、4区のどこかで結果を出せると思います」とさらりと話す。区間記録、日本人最高の更新の可能性は十分にある。3区は今季、覚醒した鶴川正也(4年)が最初で最後の箱根路に臨む。原晋監督(57)はトリプルエースを「駅伝男」と呼び、絶対の信頼を寄せている。「4区までに勝負を決めたい」ともくろむ。

 学生3大駅伝開幕戦の出雲駅伝(10月14日)と第2戦の全日本大学駅伝(11月3日)で快勝し、第101回箱根駅伝(来年1月2、3日)で初優勝と史上6校目の3冠を目指す国学院大は1区に野中恒亨(2年)、4区に青木瑠郁(3年)を抜てき。2区のエースで主将の平林清澄(4年)、3区の山本歩夢(4年)を中心に青学大と対等に戦える力を持つ。

 2年ぶりの王座奪回を期す駒大は3区に期待のルーキー谷中晴、5区に前々回4位の山川拓馬(3年)を予定通りに投入した。2区のエース篠原倖太朗(4年)と山川を軸に戦う。篠原と並ぶエースで補欠登録の佐藤圭汰(3年)は復路の切り札として起用される見込みだ。

 前回3区の城西大は5区に斎藤将也(3年)を起用。5区で2年連続間新記録をマークした先輩の山本唯翔(23)=現スバル=を超える可能性を秘める。22年11月、箱根で行われた「激坂最速王決定戦」13・5キロで当時1年の斎藤は2年先輩の山本に59秒の大差をつけた。その時点で5区候補に挙がったが、櫛部静二監督(53)は全体のバランスを考慮し、前々回、前回は2区・斎藤、5区・山本のオーダーを組んだが、山本が卒業した今回、いよいよ斎藤が山に挑む「4代目・山の神」候補の本命だ。

 創価大は吉田響(4年)が2区に入った。中大は1区に吉居駿恭(3年)を投入した。

 継続中としては最長の20年連続でシード権(10位以内)を目指す東洋大は1区登録の石田洸介(4年)、2区登録の梅崎蓮(4年)がそろって欠場する苦しい布陣となった。当日変更で投入された1区の小林亮太(4年)、2区の緒方澪那斗(3年)、3区の迎暖人(1年)、5区の宮崎優(1年)が東洋大の鍵を握る。チームスローガン「その1秒をけずりだせ」を体現する走りで、石田と梅崎の欠場をカバーしたいところだ。

 帝京大、立大、東京国際大の3校は、往路で当日変更はなかった。

 伝統の継走は、新たなスタートを切る。

 箱根駅伝の選手登録は各チームが例年12月10日に16人を登録。同29日に1~10区と補欠6人の区間登録を行う。往路(1月2日)、復路(同3日)ともにスタート時間(午前8時)の1時間10分前に当日変更が可能。変更は区間登録選手と補欠登録選手の交代だけで、区間登録選手同士の交代はできない。第98回大会から当日変更枠は4人以内から6人以内に拡大。ただ、1日で変更できる選手は4人以内。また、外国人留学生は登録2人以内、出場1人以内。

  往路出場選手は以下の通り。【】は当日変更で出番がなくなった選手。

◇青学大(前回優勝)

 1区 宇田川瞬矢(3年)

 2区 黒田 朝日(3年)【黒田 然 (1年)】

 3区 鶴川 正也(4年)

 4区 太田 蒼生(4年)【荒巻 朋熈(3年)】

 5区 若林 宏樹(4年)

◇駒大(前回2位)

 1区 帰山 侑大(3年)

 2区 篠原倖太朗(4年)

 3区 谷中 晴 (1年)【山口 真玄(3年)】

 4区 桑田 駿介(1年)

 5区 山川 拓馬(3年)【坂口 雄哉(1年)】

◇城西大(前回3位)

 1区 久保出雄太(4年)

 2区 ヴィクター・キムタイ(3年)

 3区 平林 樹 (4年)【柴田 侑 (2年)】

 4区 林 晃耀 (4年)

 5区 斎藤 将也(3年)【伊藤 大晴(4年)】

◇東洋大(前回4位)

 1区 小林 亮太(4年)【石田 洸介(4年)】

 2区 緒方澪那斗(3年)【梅崎 蓮(4年)】

 3区 迎 暖人 (1年)【増田 涼太(4年)】

 4区 岸本遼太郎(3年)

 5区 宮崎 優 (1年)【松井 海斗(1年)】

◇国学院大(前回5位)

 1区 野中 恒亨(2年)【後村 光星(2年)】

 2区 平林 清澄(4年)〇

 3区 山本 歩夢(4年)

 4区 青木 瑠郁(3年)【岡村 享一(1年)】

 5区 高山 豪起(3年)

◇法大(前回6位)

 1区 武田 和馬(4年)【永島 悠平(4年)】

 2区 小泉 樹 (4年)

 3区 矢原 倖瑛(3年)

 4区 花岡 慶次(3年)

 5区 野田 晶斗(2年)【高橋 一颯(4年)】

◇早大(前回7位)

 1区 間瀬田純平(3年)

 2区 山口 智規(3年)

 3区 山口 竣平(1年)【瀬間 元輔(1年)】

 4区 長屋 匡起(2年)

 5区 工藤 慎作(2年)

◇創価大(前回8位)

 1区 齊藤 大空(2年)

 2区 吉田 響 (4年)【浦川 栞伍(1年)】

 3区 スティーブン・ムチーニ(2年)【小暮 栄輝(4年)】

 4区 野沢 悠真(3年)

 5区 山口 翔輝(1年)【若狭凜太郎(4年)】

◇帝京大(前回9位)

 1区 島田 晃希(3年)

 2区 山中 博生(4年)〇

 3区 黒木 浩祐(4年)

 4区 尾崎 仁哉(3年)

 5区 楠岡 由浩(2年)

◇大東大(前回10位)

 1区 大浜 逞真(1年)【エヴァンス・キプロップ(1年)】

 2区 棟方 一楽(2年)

 3区 入浜 輝大(3年)【松浦 輝仁(1年)】

 4区 西代 雄豪(4年)【清水 雄翔(1年)】

 5区 中沢 真大(1年)

◇立大(前回14位)

 1区 吉屋 佑晟(3年)

 2区 馬場 賢人(3年)

 3区 稲塚 大祐(4年)

 4区 林 虎大朗(4年)

 5区 山本 羅生(4年)

◇専大(前回不出場)

 1区 新井 友裕(3年)

 2区 ダンカン・マイナ(1年)

 3区 上山 詩樹(2年)【和田 晴之(2年)】

 4区 手塚 太一(3年)【大西 裕翔(2年)】

 5区 田口 萩太(1年)【福田 達也(3年)】

◇山梨学院大(前回23位)

 1区 平八重充希(3年)

 2区 ジェームス・ムトゥク(3年)

 3区 村上 大樹(4年)【伊東  駿(2年)】

 4区 和田 瑛登(2年)【高橋 楓河(1年)】

 5区 弓削 征慶(3年)

◇日体大(前回16位)

 1区 平島 龍斗(3年)

 2区 山崎  丞(3年)

 3区 富永 椋太(4年)【高村比呂飛(4年)】

 4区 田島 駿介(3年)

 5区 浦上 和樹(3年)

◇中央学院大(前回19位)

 1区 堀田 晟礼(4年)

 2区 吉田 礼志(4年)〇

 3区 市川 大世(2年)【前原 颯斗(2年)】

 4区 太田  翔(4年)【日数谷隼人(1年)】

 5区 柴田 大輝(4年)

◇中大(前回13位)

 1区 吉居 駿恭(3年)【原田 望睦(1年)】

 2区 溜池 一太(3年)

 3区 本間  颯(2年)

 4区 白川 陽大(3年)

 5区 園木 大斗(4年)

◇日大(前回15位)

 1区 安藤 風羽(4年)

 2区 シャドラック・キップケメイ(2年)

 3区 冨田 悠晟(3年)【長沢 辰朗(1年)】

 4区 大仲 竜平(3年)【高田 真朋(2年)】

 5区 鈴木 孔士(3年)

◇東京国際大(前回不出場)

 1区 木村 海斗(4年)

 2区 リチャード・エティーリ(2年)

 3区 佐藤 榛紀(4年)

 4区 大林 洸己(4年)

 5区 楠木 悠人(4年)

◇神奈川大(前回21位)

 1区 大岩  蓮(2年)

 2区 宮本 陽叶(3年)

 3区 酒井 健成(3年)【中西 良介(4年)】

 4区 近藤 大智(2年)

 5区 三原 涼雅(2年)

◇順大(前回17位)

 1区 浅井 皓貴(4年)【池間 凛斗(1年)】

 2区 玉目  陸(1年)

 3区 海老沢憲伸(4年)

 4区 堀越 翔人(4年)

 5区 川原 琉人(1年)

◇関東学生連合(オープン参加)

 1区 片川 祐大(亜大4年)【辻本 幸翼(上武大4年)】

 2区 森川 蒼太(流通経大4年)

 3区 小山 洋生(筑波大3年)

 4区 溝上 稜斗(明大4年)【高島 侑翔(東農大4年)】

 5区 佐藤我駆人(駿河台大1年)