プロレス界の“レジェンド”藤波辰爾(71)が2025年元日の1日、スポーツ報知の取材に応じ2025年の目標を掲げた。 昨年は、長年の夢だった「お城プロレス」を11月16日に北九州市の小倉城で実現。さらに同月22日には後楽園ホールで新日本プ…
プロレス界の“レジェンド”藤波辰爾(71)が2025年元日の1日、スポーツ報知の取材に応じ2025年の目標を掲げた。
昨年は、長年の夢だった「お城プロレス」を11月16日に北九州市の小倉城で実現。さらに同月22日には後楽園ホールで新日本プロレスのジュニアヘビー級でトップの高橋ヒロムとの一騎打ちに挑み、敗れたが芸術的な名勝負で古希を超えてもメインイベンターであり続けるドラゴン魂を見せつけた。
2024年。小倉城でのプロレスが実現し新たなプロレスの価値観を再認識した。昨年12月28日に71歳を迎えたドラゴンは、新年もこの夢を広げる考えだ。
「小倉城が実現して何よりも自分自身がワクワクした。今年もこの延長。何よりも自分が楽しみたい。逆に楽しさをもってリングに上がらないと気持ちがしんどくなる。楽しむことを実践していきたい」
そして2025年の野望を尋ねると、永遠のライバルである長州力の復帰を掲げた。きっかけは、小倉城だった。この「お城プロレス」でのトークイベントに参加した長州は、控室で藤波に「辰っつぁん、(プロレスの)話題はふってこないでよ」とクギを刺したという。
「わざわざ、プロレスの話題をファンの前でして、ほしくないと僕にクギを刺したということは、逆に言えばそれだけプロレスに対して意識を持っている証拠。そもそもリングへの意識がなければ、トークショーにも来ないはず。長州は、リングへの意識が絶対にあると感じた」
長州は2019年6月26日に後楽園ホールで2度目の引退試合を行った。以来、タレントとしてテレビ、CMに引っ張りだこで順調な芸能活動を続けている。
「引退試合から5年という時間を経て体はしんどいかもしれない。復帰するなら、気恥ずかしさもあるだろうし、いろんな抵抗はあると思う。そんな気持ちをかなぐり捨ててリングに立つような気持ちを自分が持たせてあげたいし、リングに引っ張り上げたい。彼は、今も練習しているから、2か月もあれば、リングに上がる肉体は作れる。復帰はありますよ」
長州の気持ちは、長年、ライバルだっただけに手に取るようにわかるという。
「僕はあの全盛期はもちろん、今でも彼を意識してリングに上がっている。全盛期は、常に『今、長州も練習しているはず』と意識して練習していた。それは、たぶん、長州もそうだったと思うし今も自分の気持ちは同じ。だからこそ自分が彼に復帰してほしいという思いを彼も感じてくれたらうれしい」
一方でここ数年、復帰ラブコールを送ってきた前田日明には「前田は難しいだろうね。彼の気持ちの中で体がリングに向けることは生まれてこないんじゃないかな」と明かす。革命戦士の復帰を願って2025年もドラゴンは躍動し続ける。(福留 崇広)