第103回全国高校サッカー選手権大会は12月31日、東京・駒沢陸上競技場などで2回戦があった。群馬県代表の前橋育英は愛工大名電(愛知)と2―2からのPK戦の末、6―5で勝利した。16強入りした前橋育英は2日、帝京大可児(岐阜)と対戦する。…
第103回全国高校サッカー選手権大会は12月31日、東京・駒沢陸上競技場などで2回戦があった。群馬県代表の前橋育英は愛工大名電(愛知)と2―2からのPK戦の末、6―5で勝利した。16強入りした前橋育英は2日、帝京大可児(岐阜)と対戦する。
前橋育英は前半7分、MF竹ノ谷優駕(ゆうが)選手(2年)のパスで左サイドに展開すると、DF牧野奨選手(2年)が上げたクロスをMF平林尊琉(たける)選手(2年)が流し込み先制。前半38分には、MF白井誠也選手(2年)から中盤でパスを受けたMF黒沢佑晟(ゆうせい)選手(3年)が相手守備の内側に切り込み、ゴール右隅に2点目を決めた。
だが後半、ゴールエリア近くからのFKから1点をかえされ、PKを決められて同点。PK戦に持ち込まれた。相手に先行されたが、8人目のキックを阻み、勝利を決めた。
GK藤原優希選手(3年)は最後の相手のキックについて「蹴る前に右側に振ろうとするのが見えた」といい、思い切って右に飛び、ボールをはじいた。普段の練習で、チームメートとPK練習を積み重ねてきたといい、「みんなの気持ちを背負っているから、プレッシャーは感じたが、日々の練習が自信につながった」と藤原選手。「はじいた瞬間は頭が真っ白だったけど、チームメートがわーっと駆け寄ってきて、勝ったんだな、って」
年を越して3回戦へ勝ち進む。藤原選手は「このまま国立競技場目指して突き進みたい」。(中沢絢乃)