<全国高校サッカー選手権:帝京5-0金沢学院大付>◇31日◇2回戦◇U等々力15大会ぶり出場の帝京(東京B)が金沢学院大付(石川)を5-0で破り、3回戦に進んだ。選手権での2勝は8強入りした02年度以来、22年ぶりとなった。エースFW森田晃…
<全国高校サッカー選手権:帝京5-0金沢学院大付>◇31日◇2回戦◇U等々力
15大会ぶり出場の帝京(東京B)が金沢学院大付(石川)を5-0で破り、3回戦に進んだ。選手権での2勝は8強入りした02年度以来、22年ぶりとなった。
エースFW森田晃(3年)が選手権初得点を奪った。
1-0の前半19分、左サイドからクロスが上がると、相手DFと競り合い、倒れ込み、反転しながら泥くさく左足で押し込んだ。貴重な追加点となった。
「この前の国立(開幕戦)で何回も惜しいシーンがあって、決めきれなくて、終わってから何時間もゴール集を結構見て、自分でイメージしてきました。結果が出てよかったなと思います。自分の泥くささ、決めたい欲が勝ったかなと思います」
一流を参考にした。バルセロナに所属するポーランド代表FWレバンドフスキや、マンチェスター・シティー所属のノルウェー代表FWハーランド、ヴィッセル神戸FW大迫勇也、日本代表FW上田綺世らのプレーを研究し、結果につなげたという。
連戦を考慮して前半だけでお役御免となった。まだ体力はあり余っていたが、悔しさを押し殺して、チームの勝利のために行動した。「ベンチでもできることはたくさんあると思って、声を出してチームを鼓舞して、チームを応援したいなと切り替えました」。
1年の頃は、都大会のメンバーに入れないこともあり、スタンドで応援する仲間の思いを理解している。「スタンドの選手から森田がやってくれると思われるようなプレーをしたい」。チームの勝利のために走る。前線からの守備も怠らないし、背後への飛び出しや、ポストプレー、つぶれ役もいとわない。「目指すのは、自分合点を取るよりもチーム勝たせられること」。名門の10番が、最前線からチームを引っ張る。【佐藤成】