<全国高校サッカー選手権:帝京5-0金沢学院大付>◇31日◇2回戦◇U等々力15大会ぶり出場の帝京(東京B)が金沢学院大付(石川)を5-0で破り、16強に進出した。選手権での2勝は8強入りした02年度以来、22年ぶりとなった。開幕戦で先制ア…

<全国高校サッカー選手権:帝京5-0金沢学院大付>◇31日◇2回戦◇U等々力

15大会ぶり出場の帝京(東京B)が金沢学院大付(石川)を5-0で破り、16強に進出した。選手権での2勝は8強入りした02年度以来、22年ぶりとなった。

開幕戦で先制アシストを記録したMF堀江真広(3年)が2得点の大活躍でチームの勝利に貢献した。

会心の一撃だった。前半7分、ゴールまで約20メートルでボールを持つと、迷わず右足を振った。勢いよくブレ球が枠内に飛び、先制点。「チャンスがあったら右足を振ろうと決めていた。それがうまく入って良かった」と振り返った。

チーム2点目もクロスを供給して演出。2-0の後半5分にはダメ押しの3点目を奪った。2戦連続で活躍し「選手権という注目されている大会で自分が活躍してチームを勝たせるという思いを強く持っている。それが結果に出てるかな」とうなずいた。

11月16日、チームが15大会ぶりに選手権出場を決めた都大会決勝のピッチに堀江はいなかった。大学入学試験が重なったからだ。試合時間と小論文のテスト時間がかぶっており、出場はかなわなかった。複雑な心境だったが「みんなを信じていました」。仲間が全国への扉をこじ開けてくれたから、大舞台でサッカーをプレーすることができる。

アタッカーらしく高い技術が武器だが、激しい上下動の運動量も魅力だ。「全然満足できない。もっともっとチームに貢献したい思いがある。悔い残らないように1戦1戦勝って、最終的には優勝したい」。貪欲な背番号11は、そう強く言い切った。【佐藤成】