◆第103回全国高校サッカー選手権▽2回戦 日章学園(宮崎)1―2矢板中央(栃木)(31日・フクアリ) 矢板中央の伝統・堅守の中心にいたのがGK藤間(とうま)だ。FW高岡の7本を含むシュート18本を浴び、20本近いロングスローの脅威にさらさ…
◆第103回全国高校サッカー選手権▽2回戦 日章学園(宮崎)1―2矢板中央(栃木)(31日・フクアリ)
矢板中央の伝統・堅守の中心にいたのがGK藤間(とうま)だ。FW高岡の7本を含むシュート18本を浴び、20本近いロングスローの脅威にさらされながら、1失点に抑えた。広い守備範囲と正確なセーブ技術で16強入りに貢献した藤間は「スーパースターが相手だったけど、みんなで体を張って守れました」と勝利を誇った。
187センチの大型GKは足元の技術も高く、24年10月にU―18日本代表に初招集され、スペイン遠征に参加するなど、その実力は折り紙付きだ。チームはそんな絶対的守護神の“FW起用”プランを温めているという。
紅白戦に加え、強豪・高川学園(山口)との練習試合でもテスト済み。約40分、最前線で出場し「シュートは1本打ちました。相手にブロックされちゃいましたが」(藤間)。今後の展開次第では、フィールド用ユニホームに着替え、最前線に君臨する“FW藤間”が見られるかもしれない。
「2連勝の波に乗って、このまま突っ走っていきたい」と藤間。攻守に才能あふれる守護神が、チームを過去最高の4強、そしてその先へと導く。(岡島 智哉)
◆藤間 オタビオ 広希(とうま・おたびお・ひろき)2006年8月30日、神奈川県出身。中学年代ではAC等々力でプレーし、矢板中央へ進学。24年10月にU―18日本代表に初招集され、スペイン遠征に同行。187センチ、77キロ。右利き。