「クイーンズクライマックス・プレミアムG1」(31日、蒲郡) オール2連対で1号艇を勝ち取った遠藤エミ(36)=滋賀・102期・A1=が、インから快勝。G1初優勝だった2017年の大村以来となる、2度目のティアラを手にした。今回の優勝で女…

 「クイーンズクライマックス・プレミアムG1」(31日、蒲郡)

 オール2連対で1号艇を勝ち取った遠藤エミ(36)=滋賀・102期・A1=が、インから快勝。G1初優勝だった2017年の大村以来となる、2度目のティアラを手にした。今回の優勝で女子史上初の、同一年の夏冬G1連覇も達成。同時に4年連続5回目の賞金女王も確定した。2着は細川裕子、3着には三浦永理が入った。

 また、シリーズ戦は勝浦真帆(岡山)が自身2回目の優勝を飾った。

 初のナイターによるティアラ争奪戦。輝いたのは水面を照らすカクテル光線でもティアラでもなく遠藤だった。

 トライアル3回戦の1号艇は、2号艇に差されてまさかの2着。2度目の完全Vを逃したが「止め過ぎて、ところどころがもう少しだった。ただやっちゃいけないことは分かった。合えば全体に足はいい」と逆に自身を奮い立たせた。

 優勝戦は全艇スロー。インから少し深い位置になったがコンマ13のS。「いいSが行けたと思う。調整もうまくいったし、節の中では一番良かった。出口の力強さがあった」と、まくって来た細川を受け止めてのV。「ホッとしました。いい集中で行けたけど疲れた」と、目に涙をためて2度目のティアラ奪還を喜んでいた。

 女子初のSG制覇、女子の獲得賞金ナンバーワン、さらに女子トップのG1優勝5回と、これまで数々の記録を塗り替えてきたが、今回の優勝で史上初の同一年の夏冬プレミアムG1制覇を成し遂げ「優勝できることはうれしい」と控えめながらもまた一つ勲章が増えたことに、最高の笑みを見せていた。

 最強女子レーサー、いや最強女王の称号を揺るぎないものにした遠藤。「女子のG1は全部取りたいが、まずは目の前の一走一走を走って舟券に貢献したい。そうしたらチャンスがあると思う」と、2025年も止まることなく突っ走る。