「スーパースター王座決定戦・SG」(31日、川口) 鈴木圭一郎(30)=浜松・32期=が、2枠から逃げ切り、2年ぶり3回目の大会制覇を飾った。SG制覇は2023年のオールスター以来1年8カ月ぶりで通算15回目。優勝は24年14回目で通算8…
「スーパースター王座決定戦・SG」(31日、川口)
鈴木圭一郎(30)=浜松・32期=が、2枠から逃げ切り、2年ぶり3回目の大会制覇を飾った。SG制覇は2023年のオールスター以来1年8カ月ぶりで通算15回目。優勝は24年14回目で通算83回目。年間最多勝記録を114勝に伸ばした。2着には出遅れながらも追い込んだ青山周平(伊勢崎)、3着には佐藤貴也(浜松)が入った。
鈴木圭が24年のラストレースで宿敵に一矢報いた。SG制覇なしで迎えたSSトライアルで青山に2連敗。6年連続で青山に優勝戦1枠を取られたが、最後に意地を見せて大逆転で2年ぶり5回目の賞金王に輝いた。獲得賞金額の1億1487万6899円は自己最高だ。
レースは1番人気の青山と黒川京介(川口)がSで空回りして7、8番手からの苦しい展開。2枠の鈴木圭が好ダッシュで1周1角を先取りして10周回を逃げ切った。青山が猛然と追い上げ、2番手の有吉辰也(飯塚)を4周1角で差して次位に浮上したが、鈴木圭には13メートル届かなかった。3着は佐藤貴が追い込んだ。
「うれしいです。(SG制覇は)久しぶりなので夢みたい。とにかくSに集中しました。同期に感謝…」と言いかけて涙が出た。「今年は波があったので、25年はなるべく波がないよう、一年間しっかり走ります」と涙をぬぐった。苦手意識があった車載カメラ付きで勝てたのも大きい。
24年は3、4月に18連勝の大記録を達成。14回の優勝のうち11回が完全V。年間114勝で青山が持っていた年間最多勝利記録(97勝)を17勝更新した。新年は6~8日に地元の浜松開催からスタートする予定。佐藤貴、鈴木宏和(浜松)、1級車に乗り替わる栗原佳祐(浜松)らの挑戦を受けて、25年もオートレースを背負って走る。