<全国高校サッカー選手権:東海大相模2-1草津東>◇31日◇2回戦◇U等々力名門野球部さながらに、東海大相模(神奈川)の豪腕君が初出場初勝利をもたらした。草津東(滋賀)を相手に1-1で迎えた後半追加タイムの44分、DF佐藤碧(3年)が決勝点…
<全国高校サッカー選手権:東海大相模2-1草津東>◇31日◇2回戦◇U等々力
名門野球部さながらに、東海大相模(神奈川)の豪腕君が初出場初勝利をもたらした。草津東(滋賀)を相手に1-1で迎えた後半追加タイムの44分、DF佐藤碧(3年)が決勝点を奪った。味方選手のシュートがバーを直撃し、宙を舞ってゴール前に落ちてきたところを頭で押し込んだ。得点直後にホイッスルが鳴る。まさに劇的なラストプレーで振り切った。
「自分のところに上がったので腕の力で相手を抑えて、気持ちを出して決めました」。自慢の腕が勝負の“決め手”となった。ロングスローでも観客たちの度肝を抜いた。約40メートル先のゴール前へ次々と矢のようなボールを投げ込んだ。あまりの勢いの良さにスタンドはどよめいた。合計9本も投げ込んだが、最後までスピードは落ちない。体幹が強い上に、今夏の甲子園に出場した野球部員からスナップの利かせ方などアドバイスを受けた。日本ハムからドラフト2位指名の藤田琉生もクラスメート。ボールにバックスピンをかけ、風に乗せるのがミソだ。
腕だけでなく、本職の左足キックで同点ゴールもアシストした。全2得点に絡み「野球部が甲子園に出たので自分たちも国立に行って結果出したいし、負けていられません」と意気揚々。東海大相模は野球や柔道だけじゃない。【佐藤隆志】