◆プロボクシング ▽ミドル級(契約体重72・0キロ以下)6回戦 〇緑川創 (4回TKO) 為田真生●(31日、東京・大田区総合体育館) 元キックボクシング世界王者・緑川創(つくる、EBISU K’s BOX)がプロボクシング転向…
◆プロボクシング ▽ミドル級(契約体重72・0キロ以下)6回戦 〇緑川創 (4回TKO) 為田真生●(31日、東京・大田区総合体育館)
元キックボクシング世界王者・緑川創(つくる、EBISU K’s BOX)がプロボクシング転向2戦目で初のTKO勝ち。A級昇格を決めた。
緑川は為田真生(ワールド日立)に対し、積極的に前に出ると、強打で相手の右目上にダメージを与えた。なおも4回、緑川が連打を放つと、危険を察したレフェリーが試合を止めた。
戦績は38歳の緑川が2勝(1KO)、39歳の為田が4勝18敗2分け。
序盤で右拳に痛みを感じた緑川は、狙いをボディーなど「下」に定めた。171センチと、182センチの為田より低い身長を生かし、潜り込んでのアッパーやボディーで相手の足を止めた。4回に猛ラッシュ。為田のダメージを考慮したレフェリーがストップをかけた。
ボクシング転向2戦目で初めてのKO決着。「よかったです。色々と試したかったし、近距離で思っていることはできた。アッパーか腹で倒したかったけど、相手は打たれ強くてガードも堅かった。いい勉強になりました」と緑川。加山利治会長は「上下に、良い打ち分けができていた。弱らせて倒すのもボクシングですから」とA級昇格を決めた教え子をねぎらった。
キックボクシング時代に新日本ウエルター級王座、WKBA世界スーパーウエルター級王座などを獲得した緑川。K―1の元MAX王者アンディ・サワー(オランダ)に勝利するなど56勝(25KO)17敗10分け2無効試合の戦績を残した。大田区総合体育館は、引退試合を行った会場。「盛大に散った地でTKOできた」と笑顔を見せた。
勝利で2024年をしめた緑川。加山会長は「来年はランキング入りすることを考えている」と背中を押す。「デビューしたばかりですが、競技人生は長くないので」と緑川。2025年は3月にも予定される3戦目以降も勝利を重ねていくだけだ。