「RIZIN DECADE」(31日、さいたまスーパーアリーナ) 「雷神番外地」で、朝倉未来軍と平本蓮軍の全面対抗戦第7試合が100キロ契約のボクシング特別ルールで行われた。朝倉軍で元K-1ワールドGPスーパーライト級王者・安保瑠輝也(2…

 「RIZIN DECADE」(31日、さいたまスーパーアリーナ)

 「雷神番外地」で、朝倉未来軍と平本蓮軍の全面対抗戦第7試合が100キロ契約のボクシング特別ルールで行われた。朝倉軍で元K-1ワールドGPスーパーライト級王者・安保瑠輝也(29)が、元K-1ワールドGPクルーザー級王者のシナ・カリミアン(36)=イラン=と対戦し、3-0で判定勝利。体重差16・6キロの危険な戦いとなったが、反則のバックハンドブローの応酬となり、カリミアンのパンチがレフェリーに当たる前代未聞の醜態もあった。

 安保は「対抗戦の大将戦を任命されたので、もっと盛り上げたかったし倒したかった」と首をひねりつつ、「完封した。パンチはもらってない」と自賛した。

 反則の応酬となった場面については「そこに思うことはない。カリミアン選手も急きょ試合が決まって、真剣勝負ではあるが(立ち位置として)エンタメ寄りな所はある。彼なりにいい仕事をしたんじゃないですか?試合中にしゃべりすぎやけど」と意に介さず。「エンタメ的な要素もあるから、(相手がバックブローを)出してきた後に、怒られるかなと思いながらも(自分も)出した」と明かしつつ、「理解してください。僕はレフェリーを絶対殴ってないですから。レフェリーを両手でのけてからいっているので、スローで見てください」と笑った。

 相手の負傷のため延期となったボクシング元WBC世界ライト級暫定王者ライアン・ガルシア(米国)戦については、来年4~5月に米マイアミで行われる見込みであると明かした。関係者とも話したといい、「ガルシアは本当にけがをしていると。1月の頭に手術をして、8週間手を休めないとあかんと。その後、1~2カ月でつくって試合をするから、4月か5月と聞いている。確実に契約も交わしているから安心してくれと」と内幕を明かし、「俺は俺という競技なんで。次ガルシア戦控えているし、世界的なスーパースターと戦って、勝つことで世界の扉が開くと思う。そのチャンスが巡ってくるのが安保瑠輝也」と先を見据えた。