第101回箱根駅伝(来年1月2、3日)で2年ぶりの王座奪還を狙う駒大のエントリー外のメンバーが31日、東京・玉川キャンパスで5000メートルのタイムトライアルを行い、大和田貴治(たかはる、3年)が14分17秒8でトップだった。自己ベスト(…

 第101回箱根駅伝(来年1月2、3日)で2年ぶりの王座奪還を狙う駒大のエントリー外のメンバーが31日、東京・玉川キャンパスで5000メートルのタイムトライアルを行い、大和田貴治(たかはる、3年)が14分17秒8でトップだった。自己ベスト(14分1秒78)更新を目指して積極的にレースを進めたが惜しくも届かず。それでも熱い走りを見せ「タイムはあまり良くないですけど、勝ち切れたことは良かった」と振り返った。2位には林晄生(1年)が続いた。

 駒大の3年生は佐藤圭汰、山川拓馬、伊藤蒼唯ら力を持つ選手が多い。今回は同級生で大和田だけが16人のエントリーから外れ、「とても悔しい思いをした」。この日はエントリーメンバーも応援に駆けつけ、大和田の走りを大声で応援していた。「同級生はみんな強い。これからも一歩一歩頑張っていきたい」と大和田。藤田敦史監督も「チームとして、誰かが誰かのことを思って行動することが大事だと思う。それができたことが良かった」とうなずいた。切磋琢磨(せっさたくま)が、成長につながっている。

 スピードが持ち味の大和田は、今後「5000メートルで少しでもチームの役に立ちたいと思うので、来年はしっかり短い距離から結果を出したい。13分台は出したい」とターゲットを定め、大学駅伝へも「全日本大学駅伝だったら1区、そこでしっかり勝ちきれるくらいの実力をつけたいです」ときっぱり。悔しさと、この日の自信をパワーに変え、新シーズンへ向かう。