スポーツ報知のカメラマンが2024年に激写した数多くの写真から“年イチ”のベストショットを紹介する。朝田秀司記者には、苦手なボクシングの撮影で「運」にも恵まれた一枚があった。* * * * * * * ボクシングの写真は一番難しいと思って…
スポーツ報知のカメラマンが2024年に激写した数多くの写真から“年イチ”のベストショットを紹介する。朝田秀司記者には、苦手なボクシングの撮影で「運」にも恵まれた一枚があった。
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ボクシングの写真は一番難しいと思っています。パンチが当たっている瞬間は一瞬で、今まで納得いく写真が撮れた例がありません。タイミングはもちろんのこと、撮影ポジションでも左右され、運頼みの部分も大きいです。最も苦手な撮影対象です。
約20年ぶりぐらいのボクシング撮影で、西田凌佑のタイトルマッチを撮りました。以前と比べるとカメラの性能も格段に良くなったので少しは撮れるだろうと思ったのですが、パンチの写真はロクなものがなく落胆。やっぱりダメか…と写真を見返すと、西田がダウンを奪ったあと、対戦相手のアヌチャイ・ドンスアが絵に描いたようにひっくり返り、その両足の間で西田がガッツポーズする一枚があったのです。
今回も残念ながら迫力のあるパンチの写真は撮れませんでしたが、運が味方してくれたおかげで、面白い写真が撮れました。(大阪編集センター・朝田秀司)