◆ プレミアリーグ第19節 アストンビラ2-2ブライトン (30日) 30日、英プレミアリーグの第19節が前日に引き続き3試合行われ、日本代表MF三笘薫(27)が所属するブライトンはアウェイでアストンビラと対戦。昨季の同カードのアウェイ戦は…
◆ プレミアリーグ第19節 アストンビラ2-2ブライトン (30日)
30日、英プレミアリーグの第19節が前日に引き続き3試合行われ、日本代表MF三笘薫(27)が所属するブライトンはアウェイでアストンビラと対戦。昨季の同カードのアウェイ戦は1-6でブライトンが大敗。三苫はこの苦手な相手との試合で10月19日のニューカッスル戦以来となるベンチスタートとなった。
三苫が先発を外れたキックオフ直後の前半1分、ブライトンFWペドロがいきなり額を割って流血した。ピッチ上に倒れ込んで4分間の手当てを受けて、壮絶な試合が火ぶたを開けた。先制はブライトン。前半12分に三苫の代役として先発したアディングラがPA内のラッキーなこぼれ球に右足を合わせて、ブライトンが相性の悪いアストンビラ・アウェイで1点をリードした。
ところが前半36分、パーソン主審がビデオ判定に異様なほど時間をかけた末にアストンビラにPKを与えた。コーナーキックからの浮き玉にFWペドロの右足とアストンビラMFロジャースの右足が伸びて交錯。ペドロの足がロジャースの足をわずかに蹴っていた。しかしPK判定が妥当かは微妙な接触だった。ベンチで見ていた三苫も「難しい判定でした」と語ったが、アストンビラの核弾頭ワトキンスがしっかりこのPKをゴール左隅に決めてホームチームが1-1に追いついた。
この前半はペドロの負傷もあり、アディショナルタイムは異例の12分。そしてハーフタイムを挟んだ後半2分、アストンビラがロジャースのゴールで2-1と勝ち越した。
三苫が登場したのは後半13分。ヒュルツェラー監督はミンテとラターも同時に繰り出し、3人のアタッカーを起用して同点を狙った。三苫は何度も左サイドで仕掛けた。「点を取らなくてはいけない状況でより攻撃に力を入れて(点を)取りに行くぞという姿勢を示さなければならないと思った」と27歳日本代表MF。そして後半36分、左サイドを上がった三苫が相手DFを二人引きつけて、中央のペドロに絶妙なパスを通した。
「相手2枚に詰められて、ペドロが空いていた」とその瞬間を振り返った三笘。そこからペドロがランプティーの足元にボールを流して、163センチの右SBが右足を豪快に振り抜くと、強烈なシュートがアストンビラのゴールネットを激しく揺らした。
三苫が起点となった同点弾。まさに気合いで手繰り寄せた2-2ドローだった。この結果に関しては「最終的にはポジティブな勝ち点1でした」と話して、昨季4位の強いアストンビラを相手に試合終盤でしぶとく追いついたドローに合格点を出した。
38試合のちょうど折り返し地点となる19試合目であり、2024年最後の試合。ここまで積み重ねた勝ち点は27。三苫は「もっと上に行けたのは間違いない」と話して今シーズンの前半の不満を明らかにしたが、「それはもう過去のこと。これからどうやって上に行くかが問題だと思います」と続けて、2025年に続く後半戦への意欲を明快に示してスタジアムを後にした。