巨人の阿部慎之助監督(45)が30日、来季のリーグ連覇、日本一のキーマンに育成選手2人を挙げた。フリアン・ティマ内野手(20)と、千葉隆広投手(19)で「1軍でチャンスをあげる」と明言。投打の新星がチームに新風を吹かせるか。就任2年目は勝…

 巨人の阿部慎之助監督(45)が30日、来季のリーグ連覇、日本一のキーマンに育成選手2人を挙げた。フリアン・ティマ内野手(20)と、千葉隆広投手(19)で「1軍でチャンスをあげる」と明言。投打の新星がチームに新風を吹かせるか。就任2年目は勝ちながら育てる。

 「もう日本語もペラペラでね。早ければ来年、チャンスをあげようかなと」。未完の逸材を語る阿部監督の目が輝いていた。ドミニカ出身のティマは21年、16歳で巨人と育成選手契約を結んだ。今季は2軍でリーグ2位の15本塁打。発展途上ながら着実に成長中だ。

 11月の秋季練習では投の逸材として、千葉の投球に可能性を感じた。1年目の今季は主に3軍戦でローテを守り、推薦を受けて1軍練習に参加。直接、助言も送った。「沖縄に入って早めに2試合ほど予定している。そこで投げさせたいね」。来春のオープン戦が今後の野球人生を左右する場になる。

 マルティネスや田中将、甲斐と大補強が続くが指揮官は「ジャイアンツは続いていく」と中長期の育成にも目を向けていく。チャンスをつかむことができればチームの底上げにもなる。来季の戦力になり得るか。ティマと千葉。まだ無名の育成選手がスターダムを駆ける。