シーホース三河は12月28日(土)、12月29日(日)、敵地のエスコンフィールドHOKKAIDOでレバンガ北海道との対決を行った。Bリーグ史上初、野球場で開催された歴史的な一戦。序盤から強固なディフェンスとアドバンテージを活かした効率の良…
シーホース三河は12月28日(土)、12月29日(日)、敵地のエスコンフィールドHOKKAIDOでレバンガ北海道との対決を行った。
Bリーグ史上初、野球場で開催された歴史的な一戦。序盤から強固なディフェンスとアドバンテージを活かした効率の良いオフェンスを展開。B1リーグ最多入場者となる19,462人の大観衆の前で、69-86の17点差で快勝した。
迎えたGame2。開始4分半間で16点のリードを奪う好スタートを切るが、後半はオフェンスが停滞して逆転を許す。追いかける展開が続くが、残り11秒に西田(優)のスティールから須田がレイアップを決め切って逆転。劇的逆転勝利で、2024年を締めくくった。
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―試合結果―
2024年12月28日(土)
北海道 ● 69 – 86 〇 三河
(三河通算成績 17勝8敗)
1Q 北海道 18–25三河
全員が積極的にリングに向かい、ゲームの主導権を握る
スターティング5は、#0オーガスト、#11久保田、#13須田、#19西田(優)、#54ガードナー。
立ち上がりから集中したディフェンスを遂行し、#54ガードナーがエスコンフィールドHOKKAIDO初得点となる3Pシュートを射抜く。北海道は#14星野のミドルシュート、#40ウェルシュのリバウンドで対抗するが、#11久保田がスピードでインサイドを切り裂き、#19西田(優)が#54ガードナーをスクリーンに使って巧みなドライブで得点と強気のプレーでリズムをもたらす。
#54ガードナーが軽快なターンでディフェンスをかわしてバスケットカウントをもぎ取ると、#19西田(優)、#11久保田が次々と3Pシュートを沈めて、8-16と抜け出す。
北海道はタイムアウトを取るが、#19西田(優)と#0オーガストが息のあったアリウープを披露。さらに#10レイマン、#0オーガストが連続ダンクで畳み掛ける。
その後も#10レイマンが高さのアドバンテージを活かして得点を重ね、7点リードで最初の10分を終える。
2Q 北海道 36–47三河 (北海道 18–22三河)
ガードナーが83.3%の高確率で得点を重ね、11点リードで折り返す
スタートは、#7長野、#10レイマン、#18角野、#32シェーファー、#54ガードナー。
#54ガードナーがパワーで押し込んで連続得点を挙げ、18-29と二桁点差を作る。
#10レイマンのブロックショットなど、固いディフェンスで北海道を約4分間無得点に封じると、#18角野のドライブ、#0オーガストのゴール下で着々と点差を広げていく。
13点リードで迎えたオフィシャルタイムアウト明け、北海道に#2ラモス、#5クリーナーを中心に反撃されて7点差まで追い上げられるが、#54ガードナーの3Pシュート、ユーロステップの連続得点でペースを渡さない。#11久保田のアタック、#54ガードナーが3Pシュートで突き放し、11点リードで試合を折り返す。
3Q 北海道 55–62三河 (北海道 19–15三河)
4点差に追い上げられるが、慌てることなく、ディフェンスから流れを作る
スタートは、#0オーガスト、#11久保田、#13須田、#19西田(優)、#54ガードナー。
開始早々、#19西田(優)のドライブ、#11久保田のフローターでリードを15点に拡大する。
しかしホームで負けられない北海道#1関野、#4寺園に立て続けに3Pシュートを沈められ、一桁点差に盛り返される。
シュートを決めきれない苦しい時間が続くが、粘り強いディフェンスで北海道にも得点を許さず、#11久保田が鋭いドライブでフリースローを獲得すると同時に、北海道の正PG#4寺園をファウルトラブルに陥らせる。
その後も得点を伸ばせず、北海道#5クリーナーの連続得点で5点差まで迫られるが、#32シェーファーがリバウンドでつなぎ、#54ガードナーがフローターとボーナススローの連続得点を挙げて7点リードで最終Qへ入った。
このQで4リバウンドを記録した#54ガードナーは個人通算4,000リバウンドを達成した。
4Q 北海道 69–86三河 (北海道 14–24三河)
立ち上がりの2分間で一気に突き放し、17点差で快勝
スタートは、#0オーガスト、#7長野、#10レイマン、#18角野、#27石井。
#0オーガストのアタックで先制。3Qで手を焼いた北海道#5クリーナーのシュートを#10レイマンがブロックショットで止めると、#18角野、#10レイマンの連続3Pシュートで瞬く間にリードを15点差に拡大する。
さらに鋭い出足でオフェンスリバウンドを奪った#7長野がタフショットを沈めて19点差に。
北海道は#4寺園、#40ウェルシュが意地を見せるが、#19西田(優)がダブルチームを受けながらもパスを繋ぎ、#0オーガストが技アリのバンクショットを決めるなど冷静にゲームを進めていく。
B1リーグ最多入場者記録した歴史的な舞台にロスター入りした全選手が立ち、5人が二桁を挙げて17点差で快勝を飾った。
シーホース三河 ヘッドコーチ ライアン・リッチマン 試合後コメント
まずはゲームの始まりに正しいエネルギーを持ってきてくれたと思います。ディフェンスの面でも前半に1Qで18点、2Qも18点と抑えることができていい入り方ができたと思います。
予測してはいたのですが、後半に北海道さんの流れになる時間帯はあったのですがオフェンスでもディフェンスでもいい努力を自分たちの選手たちはしてくれたと思います。
―試合結果―
2024年12月29日(日)
北海道 ● 74 – 75 〇 三河
(三河通算成績 18勝8敗)
1Q 北海道 17–26三河
北海道出身の須田が10得点の活躍で、ロケットスタートを切る
スターティング5は、#0オーガスト、#11久保田、#13須田、#19西田(優)、#54ガードナー。
北海道#4寺園に先制点を取られるが、#19西田(優)のカットインで対抗。北海道出身の#13須田がエスコンフィールドHOKKAIDOでの初得点を挙げてチームを勢いづけると、#0オーガストがバスケットカウント、#11久保田が3Pシュートで続き、開始3分で2-10と先制パンチを浴びせる。
北海道はタイムアウトで流れを切ろうとするが、3Pシュート時にファウルを受けた#13須田がフリースローで加点して二桁リードを作る。
その直後のエンドスローインの場面、オールコートでプレッシャーをかけて#0オーガストがボールを奪い、それを#54ガードナーがユーロステップでフィニッシュ。さらに次のエンドスローでも5秒バイオレーションを誘発し、#13須田がドライブで得点につなげる。
開始4分半、#11久保田のドライブに#13須田が合わせて2-18とリードを16点に。北海道はたまらず2度目のタイムアウトを請求する。
ギアを上げた北海道に#2ラモスの連続得点、#5クリーナーの3Pシュートなどで5点差まで巻き返されるが、タイムアウトで修正を図り、#10レイマンのボーナススロー、#7長野のアタックで26-17の9点リードに押し戻す。
2Q 北海道 38–50三河 (北海道 21–24 三河)
ディフェンスとリバウンドでハードワークし、12点リードで後半へ
スタートは、#7長野、#10レイマン、#18角野、#32シェーファー、#54ガードナー。
#54ガードナーのポストアップ、#10レイマンの合わせで先行。開始1分半に#7長野と#54ガードナーの連携プレーでリードを15点に広げる。
しかしその後は攻守にエナジー溢れるプレーを見せる北海道に再び5点差まで詰められるが、#27石井の3Pシュートで踏みとどまる。
北海道#40ウェルシュの高さに手を焼いてインサイドを崩せない中で、#19西田(優)がバックボードを使った巧みなシュートで加点。#11久保田が攻守にわたってリバウンドでハッスルし、自らのシュートのリバウンドを押し込んで31-41と点差を二桁に戻す。さらにボーナススローで着々と得点を積み上げ、12点リードでハーフタイムへ入った。
3Q 北海道 64–60三河 (北海道 26–10三河)
オフェンスが沈黙して逆転を許し、4点ビハインドで最終Qへ
スタートは、#0オーガスト、#11久保田、#13須田、#19西田(優)、#54ガードナー。
北海道#4寺園の3Pシュートで先手を取られるが、#19西田(優)と#0オーガストのアリウープが炸裂して会場を沸かせる。北海道#14星野のドライブから得点されるも、#19西田(優)のフェイダウェイで二桁リードをキープする。
しかしその後は約3分半にわたって得点を奪えず、北海道に8-0のランを浴びて、ワンポゼッション差に詰め寄られる。
残り4分、#19西田(優)がカッティングからバスケットカウントをもぎ取るも、勢いが続かない。北海道#5クリーナーに連続で9得点を稼がれて、残り1分に60-59と逆転を許す。その後もターンオーバーから失点、終了間際に北海道#2ラモスにタフショットを沈められて、4点を追う形で最終Qを迎える。
4Q 北海道 74–75三河 (北海道 10–15三河)
リズムを掴みきれない中で我慢に我慢を重ね、残り11秒に劇的逆転勝利
スタートは、#0オーガスト、#7長野、#10レイマン、#18角野、#27石井。
北海道のハードなディフェンスに苦しみ、24秒バイオレーションを誘発される苦しい立ち上がり。#7長野がスティール、オフェンスファウルを誘発などディフェンスでチームを引っ張ると、#10レイマンが強烈なダンクを叩き込み、開始3分半にスティールからのファストブレイクで#13須田が放った同点の3Pシュートがリングに吸い込まれる。
北海道も#40ウェルシュのミドルシュート、#34盛實の3Pシュートで譲らず、5点のビハインドでオフィシャルタイムアウトに入る。
以降は、両者ともにリズムに乗り切れない我慢比べが続く。#54ガードナーのバスケットカウント、#0オーガストのフリースローで1点差まで肉薄するも、北海道#34盛實のアタックで突き放される。
残り19秒、#19西田(優)のカットインで1点差に食らいつくと、ファウルゲームに持ち込み、#19西田(優)の値千金のパスカットからファストブレイクを繰り出し、#13須田がレイアップを決め切って74-75と逆転に成功する。残り11秒間を粘り強いディフェンスで守り切り、歓声と悲鳴が入り混じる中、74-75で試合は決着した。
シーホース三河 ヘッドコーチ ライアン・リッチマン 試合後コメント
今日は昨日と全く違ったゲームになりました。北海道さんが流れを掴む時間帯が来ると思っていましたし、その通りになりました。
その中でも、最後まで自分たちが勝つことを信じて戦えたことが良かったと思います。
通常の勝ち方と違う勝ち方ができたというのはチームの成長にも繋がると思いますし、とても良いことだと思っています。
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