◆全国高校ラグビー第3日 ▽2回戦 常翔学園81―14高知中央(30日・花園) 2大会ぶり42度目出場の常翔学園(大阪第3)が高知中央に大勝し、3回戦に駒を進めた。花園優勝5度を誇る名門が、昨年11月に就任した同校OB・白木繁之監督の下、2…
◆全国高校ラグビー第3日 ▽2回戦 常翔学園81―14高知中央(30日・花園)
2大会ぶり42度目出場の常翔学園(大阪第3)が高知中央に大勝し、3回戦に駒を進めた。花園優勝5度を誇る名門が、昨年11月に就任した同校OB・白木繁之監督の下、21年度の3回戦・石見智翠館戦(22年1月1日)以来、1094日ぶりとなる花園勝利。前身・大工大高時代から積み上げた勝利数を秋田工、天理に次ぐ歴代3位の「101」とした。
前半6分、高校日本代表候補のNO8井本章介主将(3年)が先制トライ。同9分にはWTB藤間悠太(3年)、同13分にはフッカーの矢富蓮(3年)がトライに成功した。
その後も攻撃の手を緩めず、同14分に藤間、同17分にSO井上将悟(2年)、同25分に井本、同29分に右プロップの佐々木大斗(はると、3年)がそれぞれトライを奪取。45―0で試合を折り返した。
後半2分に右ロックの北田優人(3年)のトライで再び攻撃を開始すると、同4分には途中出場の正脇俊輔(3年)にトライが生まれた。同7分にFB松井成悟(3年)、同9分にSH元橋直海(なおひろ、2年)、同12分に途中出場の藤宗磨(3年)、同23分に藤間がそれぞれトライに成功。相手に2トライを許したものの、81―14で試合を終えた。
2022年夏にチーム内で不祥事が起こり、翌23年には花園連続出場記録が「8」でストップ。井本主将は大会前、「最近は(花園で)すぐ負けて、強豪校の部類から外されてきている。もう一度強い常翔、強い大工大を見せなければ」と悲壮な覚悟を示していた中で、名門復活への確かな一勝を聖地に刻んだ。