◆バドミントン 全日本総合選手権 最終日(30日、東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ) 女子ダブルス決勝が行われ、今夏のパリ五輪銅メダルで第1シードの志田千陽、松山奈未組(再春館製薬所)は、実戦デビューから3か月の新ペア・五十嵐有紗(BI…

 ◆バドミントン 全日本総合選手権 最終日(30日、東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ)

 女子ダブルス決勝が行われ、今夏のパリ五輪銅メダルで第1シードの志田千陽、松山奈未組(再春館製薬所)は、実戦デビューから3か月の新ペア・五十嵐有紗(BIPROGY)、桜本絢子(ヨネックス)を21―5、21―19で下し、初優勝を飾った。

 今年最後の試合も“シダマツ”らしさ満開だった。第1ゲーム(G)を21―5で圧倒すると、第2G序盤は、五十嵐、桜本組が組み立てを変えて挽回。だが、11―14から2人が速いローテーションでくるくると入れ替わり、最後は志田のスマッシュで決めた。そこから5連続で一時、逆転。最後は競り合いで五十嵐の強打など粘る相手を振り切り、飛躍の年を勝利で締めくくった。

 銅メダルを手にしたパリ五輪後は、メディアやイベント出演も多かった。心身共に調整するのは難しい中でも、今月上旬の世界トップが集うワールドツアーファイナルで準優勝。五輪後、さらに増えた多くのファンに対し、結果で返してきた。

 飛躍を遂げたパリ五輪イヤーの最後の試合。この日の決勝戦へ、志田は「勝っても、負けても、最後の試合。1打、1打心を込めてやりたい」と意気込み。松山は「簡単に勝てる相手ではない。楽しんでやりたい」と語っていた。

 ▼志田千陽「この大会で優勝が1つもなかった。ここがチャンスだと思っていたので、狙っていたし、そこで優勝できて素直にうれしい。五輪で終わってからは、気持ち的に難しい部分もあったけど、全日本総合を取るためにやってきた。苦しい場面でも応援して下さる方がたくさんいて、負けない気持ちでコートに立ち続けられた。たくさんの声が聞こえて頑張れました」

 ▼松山奈未「本当に2人でこの大会で優勝を狙って10年間組んできたので、本当にうれしい。本当に苦しい1年で濃い1年だったので、一生忘れられない1年になったと思います」