「ボクシング・WBA世界スーパーフェザー級挑戦者決定戦」(31日、大田区総合体育館) 前日計量が行われ、堤駿斗(志成)は58・8キロ、対戦相手で元王者のレネ・アルバラード(ニカラグア)は58・3キロでともに一発パスした。 堤は4月のフェザ…

 「ボクシング・WBA世界スーパーフェザー級挑戦者決定戦」(31日、大田区総合体育館)

 前日計量が行われ、堤駿斗(志成)は58・8キロ、対戦相手で元王者のレネ・アルバラード(ニカラグア)は58・3キロでともに一発パスした。

 堤は4月のフェザー級での試合で前日計量に失敗。6カ月のライセンス停止処分を受けていた。今回はスーパーフェザーに階級を上げての再起戦。まずは第一関門の計量をクリアし「本当に体調を崩すことなくここまでしっかり来られて、スパーリングでも力が湧いてくる感じ」と減量の過程にも手応えがある様子。「この(階級の)1・8キロの差というのはすごく感じていますし、対戦相手のパワーが上がることはもちろんなので、それを自分が試合中にどう感じるかはまだ分からない。最後まで快調に減量できましたし、適正階級なのかなとすごく実感している」と自信をみなぎらせた。

 ただ、メーンイベントの「WBA世界スーパーフライ級タイトルマッチ」が王者・フェルナンド・マルティネス(アルゼンチン)のインフルエンザ感染のために中止となり、セミファイナルの今カードがメーンに繰り上げとなった。堤は「一翔さんが一番今は悔しいと思いますし、(井岡の思いを)背負うなんて自分が今できる状況じゃないんですけど、自分は自分でしっかり一つの興行を良い形で締めくくれるように、今できることをやりたい」と引き締まった表情で語った。