わずか“4秒差”で天国と地獄!ピットインで発生した一つのミスが、一度は抜いた相手に抜き返されてしまう衝撃の事態に発展した。【画像】神業ドラテク、クラッシュ、脱輪…スーパーGT 衝撃の名場面 8選 12月29日に放送された、今シーズンのスー…

 わずか“4秒差”で天国と地獄!ピットインで発生した一つのミスが、一度は抜いた相手に抜き返されてしまう衝撃の事態に発展した。

【画像】神業ドラテク、クラッシュ、脱輪…スーパーGT 衝撃の名場面 8選

 12月29日に放送された、今シーズンのスーパーGTを名シーンで振り返る『ABEMA SUPER GTダイジェスト』総集編では、スーパーGT第1戦「OKAYAMA GT 300km RACE」決勝で発生した、GT500クラスKeePer CERUMO(#38 GR Supra)のピットイン中のアクシデントがピップアップされた。

 レース30周目、STANLEY(#100 CIVIC TYPE R-GT)を抜き、実質3位のポジションで先にピットインした38号車。しかし、ピット作業中に悲劇が訪れる。ピットクルーがタイヤ交換中に、ホイールナットを落としてしまったのだ。すると、その間に、先ほど抜いたばかりの100号車がピットアウト。3位の座を奪い返されてしまう。

 ピット作業のミスによるまさかの順位変動に、実況のサッシャ氏も「あぁ、落ちた、落ちた!焦った!35秒、36秒、STANLEYが前に出た!STANLEY逆転!」と熱狂。作業時間は38号車が37.2秒、100号車が33.2秒と、わずかに4秒差。その差が天国と地獄、勝負の明暗を分ける大逆転劇を引き起こした。

 その後、追いかける形でコースに復帰した38号車は、100号車と激しいバトルを展開するも、詰め切れずに4位でフィニッシュ。一方で、100号車は3位でレースを終えた。このミスは38号車にとって“見えていた表彰台”を明け渡す致命的なものとなってしまった。

 レースはドライバーの腕だけでは決まらない。タイヤ交換・車両整備を行うピットクルーもまた、順位に大きく影響をもたらす存在であることを再認識させられるシーンとなった。

(ABEMA『ABEMA SUPER GT ダイジェスト』/(C)GTアソシエイション)