ABC放送は30日「高校野球スペシャル2024甲子園が好きだから」を放送し、「大社旋風」を巻き起こした、監督と選手のインタビューを公開した。大社(島根)は今夏、32年ぶりとなった夏の甲子園でセンバツ準Vの報徳学園(兵庫)、創成館(長崎)、早…
ABC放送は30日「高校野球スペシャル2024甲子園が好きだから」を放送し、「大社旋風」を巻き起こした、監督と選手のインタビューを公開した。
大社(島根)は今夏、32年ぶりとなった夏の甲子園でセンバツ準Vの報徳学園(兵庫)、創成館(長崎)、早実(西東京)を破り、93年ぶりの8強入り。番組では延長タイブレークの末に3-2のサヨナラで早実を下した一戦にフォーカスされた。
1-2の9回に大社がスクイズで同点に追いつき、延長戦へ突入。延長タイブレーク11回裏、大社は無死一、二塁からこの夏初出場の安松大希捕手(2年)を代打に送り、三塁線へのバントを内野安打とした。安松は石飛文太監督とのやりとりを明かした。
安松 「(監督が)『バントを決められるやつおるか』と言われて。『自分が決めます』って手を挙げました」
石飛監督 「(安松が)『やります』って言ったけど、普段の様子よりも不安気に思えたので、『何か不安か?大丈夫か?』と聞いたんです」
安松 「『自分は三塁側にしか決められませんが大丈夫ですか』と問い返しました。それで監督さんが『この場面は三塁側が良い』と。『行ってこい!』と言われました」
石飛監督 「僕は信じるだけでした」
無死満塁と好機を広げ、延長11回まで1人で投げ抜いてきたエース馬庭優太(3年)が中前打で激闘に終止符。馬庭は「今まで自分が過ごしてきたなかで一番長い夏でした。甲子園は自分の人生の中でかけがえのない場所でした。仲間を信じていたからこそ、投げきることができると考えていた。最高の仲間だった」と熱い夏を振り返った。
石飛監督は「一番感じたのは、甲子園は人と人がつながり合える場所」と、この夏の旋風終えて語った。
大社は準々決勝で神村学園(鹿児島)に2-8で敗退。甲子園4試合すべてに登板し、「大社旋風」の中心となった馬庭は、大学進学を明言している。