広島商野球部で選手、監督として全国優勝し、2023年12月に84歳で亡くなった迫田穆成(よしあき)さんの功績をたたえる追悼展が、広島県竹原市本町の「道の駅たけはら」で開かれている。迫田さんが死去直前まで監督を務めた竹原高校野球部での活動を…
広島商野球部で選手、監督として全国優勝し、2023年12月に84歳で亡くなった迫田穆成(よしあき)さんの功績をたたえる追悼展が、広島県竹原市本町の「道の駅たけはら」で開かれている。迫田さんが死去直前まで監督を務めた竹原高校野球部での活動を振り返っている。
追悼展では、迫田さんのグラブやファンと写った写真のほか、選手起用のメモ書きなどを展示。ユーチューブ「迫田監督野球チャンネル」の動画を流し、竹原野球部の戦績を紹介している。
竹原の部員らがつづった迫田さんとの思い出話も展示されており、「誕生日にみんなでケーキをあげたらとても喜んでくれた」「けがしたとき、まほろばの里へ一緒に行ってくれた」といった内容も。
迫田さんは19年に竹原の監督に就任。しかし、翌年の夏の甲子園はコロナ禍で中止になった。迫田さんのユーチューブは、長女の岩川智子(のりこ)さん(59)が自宅で話を聞いているうちに、多くの人に面白い話を届けたいと開設した。
岩川さんによると、迫田さんが亡くなる直前、部員とのやり取りで大笑いしたことがあったという。入院中の迫田さんに、部員が広島商との練習試合結果をLine(ライン)で送ってきたが、点数がまちまちだったという。「あんなに笑っているのを見たのは、最後だったかもしれません」と岩川さん。
追悼展は無料で、25年2月中旬までの予定。問い合わせは、主催の道の駅たけはら(0846・23・5100)へ。31日~1月3日は休業。(遠藤花)