◆第103回全国高校サッカー選手権▽1回戦 矢板中央2―1岡山学芸館(29日・フクダ電子アリーナ) 157センチの“小さなストライカー兼10番”が躍動した。後半38分、1―0でリードする矢板中央は右サイドを攻略。ゴール前で待つFW堀内の嗅覚…

◆第103回全国高校サッカー選手権▽1回戦 矢板中央2―1岡山学芸館(29日・フクダ電子アリーナ)

 157センチの“小さなストライカー兼10番”が躍動した。後半38分、1―0でリードする矢板中央は右サイドを攻略。ゴール前で待つFW堀内の嗅覚が、こぼれ球を吸い寄せた。「打ったらたまたま入りました」と笑ったが、直後に失点したこともあり、初戦突破に導く価値あるゴールとなった。

 鋭いドリブル突破で相手の脅威となり、マッチアップした180センチの相手DFを困惑させた。全力プレーの結果、勢い余ってピッチサイドのカメラマンと激突する場面も。憧れの元日本代表FW岡崎慎司さん同様のガッツあふれるプレーでチームを鼓舞した。

 157センチの登録だが「…ちょっと盛っちゃいました!」と頭をかく。実際は155センチ。「背が小さい子に『小さくてもできるんだぞ』って見せたい。身長が小さい子供たちに、夢を与えたいですね」。次戦は高岡擁する日章学園戦。“大物食い”に、155センチ…ではなく157センチの頼れる存在は欠かせない。(岡島 智哉)