「全国高校サッカー選手権・1回戦、日章学園6-1西目」(29日、フクダ電子アリーナ) 15試合が行われ、イングランド・プレミアリーグのサウサンプトンへの加入が内定している日章学園(宮崎)のFW高岡伶颯(れんと)=3年=が前半だけで3ゴール…
「全国高校サッカー選手権・1回戦、日章学園6-1西目」(29日、フクダ電子アリーナ)
15試合が行われ、イングランド・プレミアリーグのサウサンプトンへの加入が内定している日章学園(宮崎)のFW高岡伶颯(れんと)=3年=が前半だけで3ゴールを挙げ、2アシストもマークする活躍で、西目(秋田)に6-1で大勝した。初優勝を目指す大津(熊本)は福井商に4-0で快勝。静岡学園は広島国際学院を2-0で退け、滝川二(兵庫)は山梨学院に2-1で競り勝った。
世代No.1ストライカーの実力をいきなり証明した。初戦で3ゴール2アシストの大爆発。しかも前半でハットトリックのおまけ付き。それでも、高岡は「まだまだ満足はしていない。4、5、6(点)、全然いけたと思う」と言い切った。
まずは前半10分、右クロスに素早い反応でDFに競り勝ち、右足で先制ゴール。同17分にはボックス内でゴールを背に左クロスをトラップ。右足のワンタッチで相手を外し、左足で蹴り込んだ。そして同追加タイムには左クロスにヘッドで3点目。「自分の強みのジャンプだったりが出せた。3点の中では一番いい得点」に、仲間に笑顔で飛びついた。
右足、左足、頭と部位を選ばずゴール。指導する原啓太監督も「得点能力に関しては、やっぱり彼は日本で一番の選手」と太鼓判を押した。6月にサウサンプトン入団が内定以降は、さらに高いレベルを求めた中で「上を目指す姿勢がより出て来た」と成長を認めた。
2大会連続で敗れていた初戦を突破。3大会連続出場の高岡は、選手権での初得点を「1点取れたことに、すごくうれしい」と喜んだ。すでに世界を見据えながらも「高校選手権は高校に在籍していないと得られないもの。だからこそ、しっかり日本一をとって終わりたい」と力を込めた。
今大会では鹿児島城西・大迫勇也(現J1神戸)の1大会最多記録の10得点の倍、20得点を目標に掲げる。「いろんな人から大きいと言われると思うんですけど、自分としては20が普通だと思っている。『あと5試合で20行けるのかよ』とか、それが逆にうれしい。もっとプレッシャーをもらいたいなと思っています」と豪語。爆発的なスピードと決定力を武器に、歴史を塗り替えにいく。
◆高岡 伶颯(たかおか・れんと)2007年3月12日、宮崎県三股町出身。三股サッカースポーツ少年団で本格的にサッカーを始め、三股中から日章学園に進学。U-17日本代表として臨んだ昨年11月のU-17W杯では、3戦連発の4得点を挙げて16強入りに貢献。今年5月にはJ3テゲバジャーロ宮崎の特別指定選手となった。166センチ、61キロ。憧れの選手は元イングランド代表FWマイケル・オーウェン。