阪神は29日、新外国人選手のジョン・デュプランティエ投手(30)=前ブルワーズ=と来季の契約を締結したと発表した。単年契約で、推定年俸75万ドル(約1億2000万円)。背番号は20に決まった。最速157キロの直球に多彩な変化球を操る193…

 阪神は29日、新外国人選手のジョン・デュプランティエ投手(30)=前ブルワーズ=と来季の契約を締結したと発表した。単年契約で、推定年俸75万ドル(約1億2000万円)。背番号は20に決まった。最速157キロの直球に多彩な変化球を操る193センチの長身右腕に、球団は先発としての役割を期待した。

 来季の支配下外国人5選手がそろった。トリを飾ったのは193センチの長身右腕・デュプランティエだ。球団を通じて「タイガースでプレーする機会を得られたことに非常に感謝しています。素晴らしい歴史を持つ、強い球団であるタイガースでプレーできることを楽しみにしています」と心境を語った。

 ダイヤモンドバックスでメジャーデビューし、メジャー通算19試合で1勝4敗、防御率6・70。今季初めに所属したメッツ傘下では元阪神の藤浪と救援を担った。最速157キロ、平均150キロ台の速球を軸に、チェンジアップ、スライダー、ナックルカーブ、カットボールと多彩な変化球を操る。

 嶌村聡球団本部長は「ネルソンもそうでしたけど、ストレートが強い。今年2人とった投手で、監督とも相談しながら、真っすぐの強さというところに重きを置いていったので」と説明。「力強さ、パワーピッチャーのイメージを持っています」と明かした。

 続けて、「先発の一角に入ってもらいたい。ビーズリーとともに先発候補ということで」と起用方針も説明。現在チームの先発陣では村上、大竹、西勇、伊藤将といった技巧派が多い。そのため、「こういうピッチャーを入れた方が。他球団の強打線を抑えるためにそういうところが必要」と力強い直球が特徴の右腕に期待を込めた。

 デュプランティエは残留するゲラ、ビーズリー、新加入のネルソン、ヘルナンデスに続き、来季5人目の支配下外国人選手に。「日本を新たな故郷として受け入れ、タイガースの勝利に少しでも貢献できるように全力で投げたい。この伝統ある球団にチャンピオンシップを取り戻すことができるように頑張ります!」と意気込んだ。期待に応える働きでV奪還の使者となる。

 ◆ジョン・デュプランティエ(Jon Duplantier)1994年7月11日生まれ、30歳。米国出身。193センチ、103キロ。右投げ左打ち。投手。2016年のMLBドラフト3巡目でダイヤモンドバックス入り。19年にメジャーデビュー。メジャー通算19試合で1勝4敗1ホールド、防御率6・70。マイナー通算は122試合で30勝13敗5ホールド、防御率3・42。