「RIZIN DECADE」(31日、さいたまスーパーアリーナ) 修斗とDEEPで王座を獲得した福田龍彌(32)=MIBURO=とバンタム級で対戦する芦澤竜誠(29)=フリー=が29日、都内で行われた個別記者会見に出席した。 芦澤は「絶好…

 「RIZIN DECADE」(31日、さいたまスーパーアリーナ)

 修斗とDEEPで王座を獲得した福田龍彌(32)=MIBURO=とバンタム級で対戦する芦澤竜誠(29)=フリー=が29日、都内で行われた個別記者会見に出席した。

 芦澤は「絶好調っすね。楽しみっすね、ホントに。一番調子いいすね。心技体今までで一番強く仕上がりましたね。だから自信持ってるっす。(オープンフィンガーグローブへの適応も)完璧っすね。MMAファイターより俺のがつかんでる気しますね。自信あるっすね」と絶好調宣言。

 MMAデビュー戦となった昨年大みそかを「1年前とは全然違うっすね。前は死刑台に立つヤツみたいな感じだったかもしれない。自信なかったすね」と振り返り、「でもあれも俺なんで。今の俺は1年たっていい感じになったっすね。蝶々になったっすね。後はリングで見せるんで。その自信ですよね。今は皆、俺の試合見るじゃないですか。それで見せてやるっすね」と、変化を実感していることを明かした。

 キックボクサーからMMAファイターになったことで「MMAになって変わったってのは、マジで殺す、人を痛めつけるトレーニングというか、スポーツじゃないんで、倒したら勝ちなんでっていう感覚ですね」との考え方になったという。

 福田の印象を聞かれると「変わんないっすね。いい男っすね。でも俺が勝つっすね。俺のスタイルを貫いてくだけっすね。相手どうこうじゃないっすね」と語った。

 福田が自身同様、相手への対策はしないと聞かされると「俺もその通りだと思います。相手もそうやってくるって判断ですね。直感的に思うけど、福田選手と俺ってすごい似てるって感覚ですね。だから絶対かみ合うって感覚ですね。相手どうこうで自分の仕上がりを決めてこないし。どんな仕上がりなのか楽しみですね」と、わが意を得たりと言った様子。

 試合展開とフィニッシュについては「けっこう早くは終わんないと思いますね。相手もけっこう焦ってない。俺も焦ってない。あっちも俺も一発持ってるんで、焦らなくていいですよね。長引くけど終わる時は一瞬で終わると思います」、「過去最高の試合ができる気がします。見合いしてるだけで盛り上がるんじゃないですか。欲を言うなら瞬殺KOとかじゃなくて3ラウンド、判定でもいいんで、圧倒して勝ちたいですね」と述べた。

 福田戦の先にイメージするものは「特にないっすね」といい、「明後日試合なんで今はホントに何も考えてない。リラックスして俺がやることやるだけっすね。仕事するだけっすね」と、福田戦のみを見つめていた。

 また、RIZINの企画で占われたことに対しては「リングの上って神の領域なんで、俺も分かんないし、福田選手も分かんないと思うんで、だからワクワクしています。格闘家にとって人生を変える舞台だから、(占われるのは)侮辱されてる気分です。RIZINが頼んでるかもしれないけど、やっちゃいけない」と抗議し、生真面目な一面をのぞかせていた。

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 福田は今回の試合に向けて「いつも通り淡々とやってる。別に芦澤君対策もしてないし」といい、「やって来た年数と場数がちゃうからね。まだまだ体験したことないことを俺はいっぱい経験してきてるよと、このMMAって競技でね」と強調。MMAでは2勝1敗の芦澤に対し福田は20勝7敗と、経験値では福田が圧倒している。

 福田は「殺し合いっていうか、MMAっていうのはホンマ、ケージ、リングの中でどっちが単純に強い生き物か決める競技だと思ってる。スポーツとしてやってるか、やるかやられるかと言う気持ちでやってるかは、過去の試合を見てもらえれば分かると思うし、芦澤君も分かってくれると思います」と、芦澤とも共通するMMAへの考え方も示していた。